多くのデザインでは、メイン アセンブリ内でのサイズや位置だけがわずかに異なる、同等のジオメトリが含まれたサブアセンブリを作成する必要があります。これらのサブアセンブリを手動で作成したり配置するのは時間がかかります。iCopy コマンドは、メイン アセンブリ内で同等のコンポーネントをコピーしたり配置する処理を自動化します。iCopy は、スケルトン モデリングとアダプティブ機能を組み合わせて、サブアセンブリの形状を、モデル内でのサブアセンブリの位置に合うように変更できるようにします。このワークフローは、カーテン ウォール パネル、はしごの階段、フレームなど、メイン アセンブリ内での位置に基づいてサイズが変化するサブアセンブリに最適です。
iCopy プロセスには 4 つの手順があります。
次の用語は、このセクションで iCopy や関連コンポーネントを定義するために使用されます。
iCopy テンプレート |
iCopy コマンドとともに使用する目的で作成されるアセンブリ ファイル。このファイルには、iCopy 定義情報、アダプティブ スケルトン パーツ、およびモデルを定義するジオメトリが含まれます。 |
iCopy テンプレート レイアウト パーツ |
他のスケルトン ジオメトリを制御するアダプティブ パーツ ファイル。このパーツは[iCopy 作成]で選択されます。このパーツは、スケルトン モデルを作成するためにアセンブリ内の他のコンポーネントに派生します。 |
iCopy 定義 |
[iCopy 作成]ダイアログ ボックスに入力された情報。アセンブリの作成時に、ブラウザに[iCopy 定義]ノードが追加されます。 |
iCopy 結果 |
iCopy コマンドによって作成されるアセンブリ ファイル。これらのアセンブリ ファイルは iCopy テンプレートのコピーであり、ターゲット アセンブリに配置および適用されます。 |
ターゲット アセンブリ |
iCopy の結果が配置されるアセンブリ。このアセンブリには、iCopy の結果を配置するために使用されるパーツが少なくとも 1 つは含まれている必要があります。 |
ターゲット レイアウト パーツ |
ターゲット アセンブリ内のパーツであり、iCopy の結果を配置したり結果のパターンを定義するために使用されます。 |
ターゲット アセンブリは iCopy 結果のターゲットです。このアセンブリにはターゲット レイアウト パーツが格納されます。ターゲット レイアウト パーツには、iCopy コマンドによって作成される各アセンブリ コピーの形状を定義するジオメトリック リプレゼンテーションが格納されます。
スケルトン アセンブリは、[iCopy 作成]コマンドとともに iCopy テンプレートを作成するために使用されるファイルです。このファイルはスケルトン モデリング技術を使用して作成されます。スケルトン アセンブリには、アセンブリ内の他のコンポーネントを制御するレイアウト パーツが格納されます。アセンブリを作成するには以下の操作が必要です。
アダプティブ機能によって最適な結果を得るために、スケルトン アセンブリを特定の方法で拘束します。
[iCopy 作成]コマンドは、アダプティブ スケルトン アセンブリから iCopy テンプレートを作成します。iCopy テンプレートを作成するときは、コンポーネント ジオメトリの位置やサイズを決める点を選択します。iCopy コマンドで使用可能にするパラメータを選択し、iCopy の結果ごとにコピーする図面ファイルまたはプレゼンテーション ファイルをアタッチします。
[iCopy 作成]コマンドは、iCopy コマンドで使用するための、(アダプティブ スケルトン アセンブリ内の)スケルトン レイアウト パーツに必要な次のデータを準備します。
iCopy コマンドは、iCopy テンプレートのコピーを 1 つ以上作成して、各コピーをターゲット アセンブリに追加します。iCopy テンプレートで使用されたアダプティブ機能により、各アセンブリ(iCopy 結果)は他の iCopy 結果とパターンが異なる場合があります。iCopy コマンドの実行時には、定義や目的に応じて、パーツをコピーまたは再利用に設定できます。
図面ファイル(.idw、.dwg)またはプレゼンテーション ファイル(.ipn)は、[iCopy 作成]を使用して iCopy テンプレートにアタッチできます。図面ファイルまたはプレゼンテーション ファイルは、iCopy の処理の際にコピーされます。それぞれの図面ファイルまたはプレゼンテーション ファイルの参照は、iCopy 結果を指すように変更されます。
1 つの iCopy 結果を配置するには、iCopy 結果の位置/サイズを決めるための作業点が必要です。これらの作業点は、[iCopy 作成]で選択した点に対応します。
iCopy 結果のパターンを作成するには、次の要素が必要です。
iCopy 結果のパターンを既存のフィーチャ パターンに関連付けるには、次の要素が必要です。