2D 接触を作成する

次に、カム フォロワ ローラとカム コンポーネント間に、関係を作成する必用があります。フォロワ ローラをカムに接触させる必要があります。

自由度を保持する

フォロワ ローラは対称形のパーツであり、ダイナミック シミュレーションでは既定で対称コンポーネントの動作が抑制されます。その理由はなぜでしょうか?1 例を挙げて検討してみます。

あるホイール アセンブリについて考えます。タイヤがリムに取り付けられています。このアセンブリは、大型ナットによって自動車に取り付けられます。大型ナットの機能は、シミュレーションの目的では、軸の周りを回転しません。これは、自動車のアセンブリを拘束するものです。大型ナットは、対称コンポーネントであるため、回転の自由度は、自動的に削除されます。これは、モデルがシミュレーション目的で単純化されたものです。大型ナットの回転自由度を維持する場合は、[自由度を保持]コマンドを使用することで可能です。逆の場合も同じです。つまり、[自由度を無視]コマンドを使用すれば、コンポーネントの自由度を制限できます。

フォロワ ローラが自由度を維持しながらカムに接触するようにするには、

  1. [可動グループ]フォルダで、[溶接されたグループ]を展開します。このグループには 2 つのコンポーネントが含まれています。
  2. [フォロア ローラ]コンポーネントを右クリックし、[自由度を保持]をクリックします。

    ローラの動作特性が保持されます。ここで、ローラがカムと接触しているかどうか確認する必要があります。

  3. [ジョイントを挿入]コマンドをクリックして、ダイアログ ボックスを表示します。一覧から、[2D 接触]を選択します。
  4. カム プロファイル エッジを選択します。
  5. ローラ コンポーネント上に表示されたスケッチ プロファイルを選択します。このとおり、スケッチ ジオメトリは、シミュレーションの一部として使用することができます。
  6. [OK]をクリックします。
  7. ローラがカムに接触するまでフォロアをドラッグします。接触はしても、カムに入り込むことはありません。2D 接触によって、2 つのコンポーネントに機械的な関係が確立されます。

    先に進む前に、2D 接触のプロパティを修正し、荷重ベクトルを表示します。

  8. ブラウザで[2D 接触ジョイント]を右クリックして、[プロパティ]をクリックします。
  9. [反発係数]の値を 0.0 に設定し、[摩擦]0.15 に設定します。
  10. ダイアログ ボックス を展開して下部のセクションにアクセスします。[法線]ボックスをオンにして、[尺度]0.003 に設定します。
  11. [OK]をクリックします。

[前へ] | [次へ]