[ダイナミック シミュレーション設定]ダイアログ ボックスで[拘束を標準ジョイントに自動変換]の選択を解除しなかった場合に Autodesk Inventor バージョン 2008 以降で作成したアセンブリで[ダイナミック シミュレーション]環境に入ると、ソフトウェアは、グローバルなアセンブリのモーションに含まれている拘束を変換することで、最小限必要な標準 ジョイント を自動的に作成します。同時に、 重複拘束 を自動的に削除します。ナット、ボルト、ワッシャ、その他の締結具に残っている自由度が機構の動きに関与していないことを確認してください。これらは、 シミュレーション 中は事実上ロックされます。拘束を追加すると、この機能により、影響を受けるジョイントが即座に更新されます。
デザイン アクセラレータでは、軸、ギヤ、ベルト、プーリ、およびボルト結合の生成などのタスクの場合に、モデリングをより効率的かつ精密にすることができる数種類のツールセットが使用できます。デザイン アクセラレータで作成された平歯車に対しては、ジョイントが自動的に作成されます。[拘束を標準ジョイントに自動変換]の設定をアクティブにして、歯車セットを[フレキシブル]に設定する必要があります。フレキシビリティがオフの場合、歯車セットのジョイントは省略されます。フレキシビリティがオンの場合、ジョイントは省略されません。自動的に生成されたシミュレーション パラメータは効率、ねじれ角、圧力角です。ギヤセット パラメータがデザイン アクセラレータにより固定され、ダイナミック シミュレーションでは編集できません。[効率]パラメータにアクセスできる回転ジョイントは平面上の円柱、円柱上の円柱、円柱内の円柱です。
アセンブリ拘束の変換によって自動的に作成された 1 つまたは複数の標準ジョイントを受け入れたくない場合は、次の操作を行います。
機構には、作成した標準ジョイントのみが含まれるようになります。
このオプションをオフにして機構を保存すると、オプションを再びオンにするまで機構に対してこの機能は使用できなくなります。さらに、Autodesk Inventor 2008 より前のバージョンで作成された機構に対しては、[拘束を標準ジョイントに自動変換]は既定ではありません。そのため、ダイナミック シミュレーションを使用する場合は、ダイナミック シミュレーション環境を開いた直後に、このオプションを設定する必要があります。
Autodesk Inventor バージョン 2008 以降で作成された機構に対しては、既定でオンになっています。
トランスレータをオンに設定して[OK]をクリックすると、トランスレータはただちに現在のすべてのジョイントを自動的に削除し、アセンブリのモーションの拘束をジョイントに変換します。
どちらでも設定は保存されますが、[OK]をクリックした場合は同時にこのダイアログ ボックスが閉じます。
自動的に作成された標準ジョイントのジョイント座標系を編集したり修正することができます。ジョイントによって、さまざまな編集可能エンティティにアクセスしたり、ジョイント座標系の原点や軸の方向を変更することができます。ジョイントのカテゴリを変更することはできません。つまり、回転ジョイントを編集して2D 接触ジョイントにすることはできません。
たとえば、回転ジョイントを編集して Z 軸を反転させると、回転速度が正の値または負の値から反転してしまいます。
編集可能なジョイント エンティティのすべての一覧については、「ジョイントをテストおよび変更する」トピックを参照してください。