シミュレーション環境で作業する

シミュレーション コマンドを理解する

多数の可動パーツを組み合わせた、大きくて複雑なアセンブリをシミュレーションできます。Autodesk Inventor Simulation は、次の機能を提供します。

シミュレーションの前提条件

Autodesk Inventor Simulation で提供されるダイナミック シミュレーション コマンドは、計画および開発段階で非常に役立ち、かつプロトタイプ作成回数の削減にも有効です。ただし、シミュレーションで使用される前提条件によるダイナミック シミュレーションでは、現実のメカニズムに見られる挙動の近似値が提供されるだけです。

シミュレーション結果を解釈する

誤った解釈を行ったり、異常な動作を引き起こしたり、シミュレーションを不可能にしてしまうような不完全なモデルを作成しないために、以下に適用されるルールに注意してください。

相対パラメータ

Autodesk Inventor Simulation は、相対パラメータを使用します。 たとえば、位置変数、速度、加速度は、親パーツに基づく子パーツの動きを子パーツを結合するジョイントの自由度(DOF)によって直接表示します。このため、自由度の初期速度は慎重に選択してください。

質量と慣性

メカニズムが適切であることを確認してください。たとえば、メカニズムの質量と慣性は同じ大きさの順序でなければなりません。最もよくある誤りは、CADパーツの密度または体積の誤定義です。

法則の継続性

数値計算は、適用される法則の不連続性に左右されます。速度の法則は一連の直線形傾斜を定義する一方で、加速度は必然的に非連続になります。そのため、接続ジョイントを使用する場合、直線エッジによるプロファイルやアウトラインは避ける方が適切です。

注: 小さなフィレットを使用すると、エッジの破断によって計算が容易になります。

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