フレーム解析環境に入って新しい解析を開始すると、フレーム ジェネレータ アセンブリが梁とノードから構成される簡略化モデルに自動的に変換されます。
アセンブリ内で、フレームの軸が位置合わせされていない場合があります。フレーム解析では、有効なフレーム モデルを得るために、変換時に次のルールが適用されます。
フレーム断面では、面取り、半径、穴などの追加の断面修正は無視されます。
面移動などのアセンブリ修正は無視されます。
パーツがグローバルな方向で作成されない場合、エラー メッセージが表示され、パーツは変換されません。基準平面に平行なスケッチ平面のパーツのみがサポートされます。
非表示のコンポーネントや省略されたコンポーネントは、フレーム解析にまったく変換されません。それらはフレーム解析ブラウザやグラフィックス ウィンドウには表示されません。
コンポーネントの表示設定を省略または変更したソース アセンブリを更新することがあります。その場合、フレーム解析に移行すると、前に変換された梁とノードは削除され、アセンブリの実際の状態が反映されます。
梁とノード
フレーム アセンブリのフレームは、開始ノードと終了ノードのあるフレーム解析の梁(フレームの軸上に配置される)に変換されます。シミュレーションを作成すると、梁内の接触も検出されます。梁が交差していると、自動変換中に(接続オブジェクトを追加しなくても)しっかりと接続されます。2 つの梁間の距離が公差を乗じた断面のサイズよりも小さいときは、最も近い点間にリジッド リンク接続が作成されます。
公差は、[フレーム解析設定]ダイアログ ボックス、[梁モデル]タブで指定します。公差は、両方の梁の、重力からの距離の合計として定義します。
次に示すのは、隣り合う梁の中心線の軸が位置合わせされていない例で、フレーム解析への自動変換中に梁 とノード がどのように作成されるかを示しています。
リジッド リンク
2 つの梁間の距離が公差を乗じた断面のサイズよりも小さいときは、最も近いノード間にリジッド リンク接続が作成されます。
有効な入力範囲は -100% ~ 500% です。値を 0 に設定した場合、梁は互いの右横に配置する必要があります。不正確さが原因で、隣り合った梁でも接続されない場合があります。このため、既定値は 2 に設定されています。正の値を入力すると、I 型溶接など、間にギャップのある梁の間にリジッド リンクが作成されます。負の値は、リジッド リンクを作成するために、梁の間に交差が必要になることを定義します。