iMate を作成する

対になる拘束(iMate)をパーツに定義しておくと、パーツをアセンブリに挿入したときに自動的に拘束されます。ブラウザでは、すべての iMate 定義 が保存されたファイルが iMate フォルダに含まれています。iMate の上にカーソルを置き、グラフィックス ウィンドウ内でハイライト表示します。

iMate に、最大、最小、および静止位置の限界値を定義できます。

複数の iMate を選択して、コンポジット iMate を作成できます。同じ名前とメンバ番号を持つ別のコンポジット iMate があると、グループ内のすべての iMate が一度に解決されます( iMate 結果 )。

アセンブリ内のコンポーネント間の拘束を変換して、複数の単一 iMate または 1 つのコンポジット iMate を自動的に作成することもできます。これらの iMate 定義は、パーツ ファイルに保存されます。

iMate を作成する

  1. リボンで、 [管理]タブ [オーサリング]パネル [iMate] の順にクリックします。
  2. [iMateを作成]ダイアログ ボックスで、メイト拘束が自動的に選択されます。既定を使用するか、[角度]、[正接]、[挿入]のいずれかをクリックします。
  3. [アセンブリ]タブをクリックして固定拘束を作成するか、[モーション]タブをクリックしてモーション拘束を作成します。

    [アセンブリ]タブで、次の操作を行います。

    • 必要に応じて、[オフセット]または[角度]を入力します。
    • [拘束タイプ]ボックスで、拘束タイプに応じて結果をクリックします。角度拘束の拘束タイプは表示されません。
    • オプションで、[詳細]ボタンをクリックして、最大、最小、または静止位置の限界値を設定します。
    • グラフィックス ウィンドウで、拘束するジオメトリを選択します。

    [モーション]タブで、次の操作を行います。

    • [回転]または[ラック&ピニオン]をクリックします。
    • 必要に応じて、[比率]または[距離]を入力します。
    • [拘束タイプ]ボックスで、拘束タイプに応じて結果をクリックします。
    • グラフィックス ウィンドウで、拘束するジオメトリを選択します。
  4. ボタンをクリックして、ダイアログ ボックスを展開します。Autodesk Inventor では、iMate の名前がアセンブリ内の iMate とのマッチングの第 1 の条件として使用されます。一致する名前がない場合は、iMate のプロパティがマッチングに使用されます。
    • [名前]ボックスで、iMate の名前を入力します。空白のままにすると、既定の名前が自動的に作成されます。
    • 必要に応じて、[限界]タブをクリックして、最大、最小、または静止位置の限界値を設定します。
      • [オフセットをレスト位置として使用]をオンにし、静止位置を指定するための要求値を[オフセット値]ボックスに入力します。このチェック ボックスをオフにすると無効になります。
      • [最大]をオンにして、最大の限界位置を指定する値を入力します。このチェック ボックスをオフにすると無効になります。
      • [最小]をオンにして、最小の限界位置を指定する値を入力します。このチェック ボックスをオフにすると無効になります。
    • [一致]タブで、名前のリストから選択するか(使用可能な場合)、[リストに名前を追加]をクリックして名前を入力します。必要に応じて、名前を削除するか、上下の矢印を使用してリストの名前を移動します。
  5. [適用]をクリックして iMate を作成します。必要に応じて、iMate の作成を続行するか、[OK]をクリックして終了します。
  6. ファイルを保存します。
注: 既定のiMate の名前を使用する場合は、よりわかりやすいように名前を変更することを検討してください。別のパーツ内の対応する iMate と同じ名前を指定した後、ブラウザを使用してその iMate の名前を変更します。たとえば、ジオメトリを識別するために、iMate1 を Axis1 という名前に変更し、iMate2 という名前の 2 番目の iMate を Face1 という名前にします。

コンポジット iMate を作成する

  1. パーツまたはアセンブリで、個別の iMate を複数作成します。
  2. ブラウザで、iMate フォルダをクリックして展開します。
  3. [Ctrl]を押しながら、コンポジット iMate に取り込む iMate をそれぞれクリックします。
  4. 右クリックして、[コンポジットを作成]を選択します。
  5. 必要に応じて、コンポジット iMate のラベルをクリックし、その目的や配置が分かるような名前を付けます。
  6. ファイルを保存します。
注: 別のパーツやアセンブリ内の対応するコンポジット iMate と同じ名前を指定します。共通のコンポジット iMate を使用して配置したパーツをアセンブリ内で置き換えることができます。その結果、新しいパーツも、前に定義されていた拘束を使用して自動的に配置されます。

1 つまたは複数の拘束を含む既存のコンポーネントから iMate 定義を推定配置する

  1. アセンブリ内のコンポーネント間に拘束を指定します。
  2. ブラウザで、拘束されているコンポーネントを選択します。
  3. 右クリックして、[コンポーネント] [iMate を推定配置]の順に選択します。
    注: iMate 定義は、アセンブリ フィーチャからは推定配置できません。
  4. 選択したコンポーネントが、同じパーツ(またはアセンブリ)が複数配置されているものの 1 つである場合は、拘束を変換する方法を指定します。
    • 選択したオカレンスに含まれている拘束だけを変換するには、[選択されたオカレンスのみ]チェック ボックスをオンにします。
    • すべてのオカレンスに含まれている拘束を変換するには、[選択されたオカレンスのみ]チェック ボックスをオフにします。
  5. 推定配置された複数の iMate 定義を 1 つまたは複数のコンポジット iMate 定義としてグループ化するには、[コンポジット iMate を作成]チェック ボックスをオンにします。

    同一の 2 つのオカレンスを拘束する拘束グループごとに、1 つのコンポジット iMate 定義が作成されます。

  6. [適用]をクリックします。
  7. 必要に応じて、さらにコンポーネントを選択して拘束の変換を続けます。コンポーネントを選択するたびに、[適用]をクリックします。
  8. ファイルを保存します。
ヒント: ブラウザで、目的や場所がわかるように iMate の名前を変更します。

既存の拘束から iMate 定義を推定配置する

  1. アセンブリ内のコンポーネント間に拘束を指定します。
  2. ブラウザで、拘束を選択します。
  3. 右クリックし、[iMate を推定配置]を選択します。
  4. 目的や場所がわかるように、ブラウザで iMate の名前を入力します。
  5. 推定配置された複数の iMate 定義を 1 つまたは複数のコンポジット iMate 定義としてグループ化するには、[コンポジット iMate を作成]チェック ボックスをオンにします。

    同一の 2 つのオカレンスを拘束する拘束グループごとに、1 つのコンポジット iMate 定義が作成されます。

  6. [適用]をクリックします。
  7. ファイルを保存します。

既存のフィーチャに iMate 定義を推定配置する

穴、回転、および円形状の押し出しのパーツ フィーチャとアセンブリ フィーチャに iMate 定義を推定配置することができます。推定配置された iMate 定義は、閉じたループにのみ配置されます。

Autodesk Inventor では、最も有用性の高いエッジに、推定配置された iMate が配置されます。iMate を別のエッジに配置する場合は、推定配置された iMate を削除して、iMate を手動で作成します。

  1. ブラウザでフィーチャを右クリックして、[iMate を推定配置]を選択します。
  2. [iMate を推定配置]ダイアログ ボックスで、以下のいずれかの操作を行います。
    • 推定配置されたすべての iMate 定義に適用する名前を入力します。
    • [名前]フィールドを空白のままにします。拘束タイプに応じて、iMate:1 や iMate 2のような名前が自動的に割り当てられます。
    ヒント: 目的や場所がわかるように iMate 定義に名前を付けます。
  3. [OK]をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
  4. ファイルを保存します。

新規フィーチャに対して iMate を推定配置する

パーツ フィーチャおよびアセンブリ フィーチャを作成するときに、押し出し、回転、および穴の円形状エッジに iMate を推定配置することができます。閉じたループが必要です。

Autodesk Inventor では、最も有用性の高いエッジに、推定配置された iMate が配置されます。iMate を別のエッジに配置する場合は、推定配置された iMate を削除して、iMate を手動で作成します。

  1. 円形状エッジを含むフィーチャの作成に必要なプロファイル スケッチを作成します。
  2. [押し出し]、[回転]、[穴]アイコンのいずれかをクリックします。
  3. 必要に応じて、値およびジオメトリを選択します。
  4. [iMate を推定配置]チェック ボックスをオンにします。

    [iMate を推定配置]ダイアログ ボックスで、iMate の名前を入力するか、空白のままにして[OKをクリックします。空白の場合は、拘束タイプに応じて iInsert1などの名前が自動的に作成されます。

  5. [OK]をクリックすると、フィーチャが作成され、iMate が自動的に作成されます。
  6. ファイルを保存します。