このセクションでは、方向および材料タイプの金型パラメータを定義します。
初期段階では、金型アセンブリの新規作成時に指定できるオプションは、これらのオプションのみです。成形用パーツを配置すると、関連する方向ノードが自動的に生成されます。このノードは削除できません。ただし、[方向を調整]コマンドを使用して修正することはできます。
[方向を調整]コマンドを使用して、軸を中心にパーツを回転したり、軸を基準にパーツのエッジまたはサーフェスの位置合わせを行うことができます。金型設計によっては、正の Z 軸を基準に整列する既定の型開閉方向が適切でない場合があります。プラスチック成形品の方向と、型開閉方向が異なることがあります。[方向を調整]コマンドでは、これらの方向が一致するよう調整します。
- リボンで、[金型レイアウト]タブ > [金型レイアウト]パネル > [方向を調整]の順にクリックします。[方向を調整]コマンドはモデル サーフェスの解析を実行します。サーフェスと Z 軸間の勾配角度が 0 度より大きい場合、該当するサーフェスはすべて緑色で表示されます。サーフェスと Z 軸間の勾配角度が 0 度未満の場合、該当するサーフェスはすべて青色で表示されます。
- モデルを回転して、この例においてこれ以上方向を調整する必要がない状態になることを確認します。[方向を調整]ダイアログ ボックスで[キャンセル]をクリックして、何も変更を行わずに続行します。
- [金型レイアウト]パネルで[材料を選択]をクリックします。このコマンドを使用すると、7,750 を超える材料が登録されているデータベースから材料を選択できます。
- [メーカー]のリストから[SABIC Innovative Plastics US, LLC]を選択します。
- [商品名]のリストから[Cycoloy C2950 HF-71676]を選択します。
- ダイアログ ボックスの[選択済み]材料セクションで、[詳細]をクリックします。選択した材料のタブには、材料収縮値など、さまざまな材料プロパティが一覧表示されます。
- [OK]をクリックして、[熱可塑性樹脂]ダイアログ ボックスを閉じます。
- [OK]をクリックして選択した材料を受け入れ、[材料を選択]ダイアログ ボックスを閉じます。使用する材料を考慮して、モデルのサイズが自動的に調整されていることを確認してください。成形パラメータを定義すると、追加の成形オプションを指定できるようになります。
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