必要なパラメータを設定したら、規則を使用してモデルにロジックを追加できます。規則は、パラメータの値の設定やフィーチャの有効化や省略化といった、さまざまなアクションに対して定義できます。 最初の規則は、パーツ上のフィーチャを省略します。
[ルールを編集]ダイアログ ボックスは、iLogic の中心的な機能です。このダイアログ ボックスを使用して、iLogic 規則を作成および編集します。
その他のパラメータ セットを表示するには、モデル ツリー内の[ユーザ パラメータ]ノードをクリックすると、手作業で作成したパラメータのみを表示できます。
[ルールを編集]ダイアログ ボックスの下部のパネルにある規則テキスト領域に規則を記述します。規則のキーワードは、テキスト入力フィールドに直接入力できます。または、テキスト入力フィールドの上にあるツールバーから汎用的な文を選択してその文を編集することもできます。
このチュートリアルでは、特に断りのない限り、手作業で文を入力する方法について説明します。
ブラケット モデルには、ベース内とフランジ上に、それぞれ 1 つずつ穴があります。
(1) フランジの穴 (2) ベースの穴
新しい規則は、ベースの穴、フランジの穴、またはその両方をオン/オフします。前のレッスンでは、holes という名前のマルチバリュー パラメータを作成しました。このパラメータに、base、flange、none というラベルの 3 つの値を割り当てました。この規則は、flange の値が選択されたときに、フランジの穴をオンにします。base を選択するとベースの穴がオンになり、none の値を選択すると両方の穴がオフになります。
ここで規則を作成することができます。最初に、holes パラメータのフランジ設定を行います。
If キーワードのテキストが太字の赤に変わることに注目します。赤い色は、認識された言語要素(この場合はキーワード)を示しています。
これまでに定義された式のさまざまな言語要素に対して、異なる色が自動的に適用されることを確認します。この色分けによって規則が判読しやすくなり、その意味を素早く把握したり、間違って入力された情報を見極めるのに役立ちます。
iLogic 機能を使用して、フランジの穴をアクティブにすることができます。
(1) 汎用テキストをハイライト表示します。(2) 名前をダブルクリックして、ハイライト表示されたテキストを置き換えます。
Feature.IsActive 関数は、括弧の内側にある、引用符で指定されたフィーチャのアクティビティ状態(省略状態)を設定します。
True という値の割り当ては、フランジの穴がアクティブである(省略されていない)ことを示します。holes パラメータに対して flange オプションが選択された場合は、フランジの穴のみをアクティブにする必要があります。ベースの穴を非アクティブにするコマンドを含める必要があります。
これらの 2 つの行によって、フランジの穴がオンになり、ベースの穴がオフになります。今のところ、この規則は次の 3 つの行で構成されます。
If holes = "flange" Then Feature.IsActive("flange_hole") = True Feature.IsActive("base_hole") = False
ベースの穴をアクティブにする必要がある場合も、同様の方針を採用します。ベースの穴をアクティブにし、フランジの穴を非アクティブにする必要があります。
規則の次の部分を作成するには、前述の文の再利用可能な部分をコピー&ペーストします。次に、貼り付けられたテキストを必要に応じて変更します。
If holes= ”flange” Then Feature.IsActive(“flange_hole”) = True Feature.IsActive(“base_hole") = False ElseIf holes = “base” Then Feature.IsActive(“flange_hole”) = False Feature.IsActive(“base_hole”) = True
規則が完成しました。
If holes = "flange" Then Feature.IsActive("flange_hole") = True Feature.IsActive("base_hole") = False ElseIf holes = "base" Then Feature.IsActive("flange_hole") = False Feature.IsActive("base_hole") = True ElseIf holes = "none" Then Feature.IsActive("flange_hole") = False Feature.IsActive("base_hole") = False End If
間違いがない場合、ダイアログ ボックスはエラー メッセージが表示されることなく閉じます。新しい規則を表すアイコンがルール ブラウザに表示されます。
ルール ブラウザは、現在のモデル内の規則を確認する手段を提供します。ルール ブラウザについては、このチュートリアルの後半で詳しく説明します。
作成した規則には、さらに分かりやすい名前が必要です。