COM オブジェクトまたは実行可能ファイルを使用してタスクを作成する

VB.NET などのプログラム言語での作業方法を理解している必要があります。

COM インタフェースを定義する

COM とともにカスタム タスク機能を使用する場合は、最初に IServiceModules から派生する COM コンポーネントを作成します。COM インタフェースである「IServiceModules」を定義する ServiceModuleInterfaceDef.tlb ファイルは、Program FilesAutodeskInventor [バージョン番号]Bin にインストールされます。このインタフェースには以下の 5 つのメソッドが定義されています。

注: COM インタフェースにアクセスするには、プロジェクト内で ServiceModuleInterfaceDef.tlb ファイルを参照します。

タスクの操作方法

  1. [Autodesk Inventor タスク スケジューラ]のメイン メニューで、[タスク作成] [カスタム タスク] の順にクリックします。
  2. [カスタム タスク]ダイアログ ボックスで、新しいタスクの名前を入力し、[タスク タイプ]リスト ボックスの近くにある <<...>> ボタンをクリックします。
  3. [カスタム タスク タイプ]ダイアログ ボックスで、[新規作成]をクリックします。
  4. [タスク タイプ]ダイアログ ボックスで、以下の操作を行います。

    [タスク タイプ]: タスクの名前を入力します。

    [プログラム ID/アプリケーション]: COM オブジェクトのプログラム ID を指定し、名前を入力します(ServiceModule.MigrationManager など)。または、[アプリケーション(EXE ファイル)]を指定して、実行可能ファイルの名前を入力します(notepad.exe など)。[OK]をクリックします。

    新しいカスタム タスク タイプが[カスタム タスク タイプ]ダイアログ ボックスに一覧表示されます。

    リスト内のタスク タイプを編集するには、タスクを選択して[編集]をクリックします。[タスク タイプ]ダイアログ ボックスで、変更を入力します。

    リスト内のタスク タイプを削除するには、[削除]をクリックします。警告メッセージのダイアログ ボックスで、カスタム タスク タイプを削除するには[はい]をクリックします。このタスクがまだ使用中である場合は、削除できないことを通知する警告メッセージが表示されます。

    [OK]をクリックします。

    注: タスクが[メモ帳]の場合、notepad.exe c:¥temp¥Migration.txt が実行され、[ノートパッド]に c:¥temp¥Migration.txt が開きます。
  5. [カスタム タスク]ダイアログ ボックスで、以下の操作を行います。

    [タスク タイプ]: 新しいタスクを選択します。

    [パラメータ]: パラメータを入力します。たとえば、notepad.exe の場合は、開くテキスト ファイルの名前を指定します。

    [タスク スケジュール]: スケジュールを指定します。

    または

    [即時]を選択します。

    [タイム アウト]: タイム アウトしきい値を使用するかどうかを指定して、値を入力します。

    [OK]をクリックします。

これが現在のセッションで作成する最初のタスクである場合は、[認証]ダイアログ ボックスが表示されます。Microsoft Windows のログイン名とパスワードを入力します。

タスクがタスク リストに表示されます。[Autodesk Inventor タスク スケジューラ]ウィンドウを閉じます。タスクはスケジュールに従って実行されます。

例: COM を使用して IDW を DWG に変換する

この操作方法では、最初にソリューションを作成してから、COM を実行します。

  1. [タスク スケジューラ]のメイン メニューで、[タスク作成] [カスタム タスク] の順にクリックします。
  2. [カスタム タスク]ダイアログ ボックスで、新しいタスクの名前を入力し、[タスク タイプ]リスト ボックスの近くにある <<...>> ボタンをクリックします。
  3. [カスタム タスク タイプ]ダイアログ ボックスで、[新規作成]をクリックします。
  4. [タスク タイプ]ダイアログ ボックスで、以下の操作を行います。

    [タスク タイプ名]: ConvertIDW2DWG という名前を入力します。

    [プログラム ID/アプリケーション]: ConvertDLL.ConvertManager と入力します。

    [プログラム ID(COM)]を選択します。

    [OK]をクリックします。

  5. ConvertIDW2DWG という名前の新しいカスタム タスク タイプが[カスタム タスク タイプ]ダイアログ ボックスに一覧表示されます。[OK]をクリックします。
  6. [カスタム タスク]ダイアログ ボックスで、以下の操作を行います。

    [パラメータ]: .idw ファイルの名前と .dwg ファイルの名前を入力します。(例: E:¥Datasets¥Version12¥part1111.idw|E:¥Datasets¥Version12¥part1111.dwg)

    注: 書式は IDW_FULLPATH_NAME|DWG_FULLPATH_NAME| です。区切り記号として | 記号を使用します。

    [タスク スケジュール]: タスクのスケジュールを指定します。

    [タイム アウト]: [タイム アウト]を選択して、[時間]に「72」と入力します。

    [OK]をクリックします。

    注: COM を実行すると、この書式に従ってタスク スケジューラがオプション パラメータを解析するため、正確な書式を使用する必要があります。

例: EXE を使用して IDW を DWG に変換する

この操作方法では、最初にソリューションを作成してから、EXE を実行します。

  1. タスク スケジューラのメイン メニューで、[タスク作成] [カスタム タスク]の順にクリックします。
  2. [カスタム タスク]ダイアログ ボックスで、新しいタスクの名前を入力し、[タスク タイプ]リスト ボックスの近くにある <<...>> ボタンをクリックします。
  3. [カスタム タスク タイプ]ダイアログ ボックスで、[新規作成]をクリックします。
  4. [タスク タイプ]ダイアログ ボックスで、以下の操作を行います。

    [タスク タイプ名]: ConvertIDW2DWGExe という名前を入力します。

    [プログラム ID/アプリケーション]: ConvertIDWToDWG¥debug¥ConvertIDWToDWG.exe と入力します。

    [アプリケーション(EXE ファイル)]を選択します。

    [OK]をクリックします。

  5. ConvertIDW2DWGExe という名前の新しいカスタム タスク タイプが[カスタム タスク タイプ]ダイアログ ボックスに一覧表示されます。[OK]をクリックします。
  6. [カスタム タスク]ダイアログ ボックスで、以下の操作を行います。

    [パラメータ]: .idw ファイルの名前と .dwg ファイルの名前を入力します。(例: E:¥Datasets¥Version12¥part1111.idw;E:¥Datasets¥Version12¥part1111.dwg)

    注: 書式は IDW_FULLPATH_NAME;DWG_FULLPATH_NAME; です。区切り記号としてセミコロンを使用します。

    [タスク スケジュール]: タスクのスケジュールを指定します。

    [タイム アウト]: [タイム アウト]を選択して、[時間]に「72」と入力します。

    [OK]をクリックします。

    注: 以上の設定で .exe によってオプション パラメータが解析されます。コードを見ると分かるように、パラメータは解析されてタスク スケジューラのパラメータに変換されます。