ケーブル＆ハーネスには Autodesk Inventor と同じコピー コマンドがあり、単一のハーネス アセンブリのオカレンスを複数作成して、アセンブリ内に配置することができます。ケーブル＆ハーネスのセカンダリ オカレンスは、元のハーネス アセンブリ( プライマリ オカレンス )またはコピー( セカンダリ オカレンス )を基にして作成できます。
コピーしてアセンブリ内に配置したハーネス アセンブリは、プライマリ オカレンスに従属します。プライマリ オカレンスを変更すると、関連するすべてのセカンダリ オカレンスが自動的に更新されます。これらのセカンダリ オカレンスは剛体としてアセンブリ内に拘束できますが、直接編集することはできません。これらのオカレンスを再使用して編集可能にするには、[アダプティブ化]を使用します。アダプティブ オカレンスはケーブル＆ハーネス環境で編集でき、アセンブリの変更内容を更新します。
ハーネス アセンブリで非アダプティブ オカレンスを取得する唯一の方法は、セカンダリ オカレンスを配置することです。
次のコマンドを使用して、1 つまたは複数のハーネス アセンブリ オカレンスをすばやく作成できます。
ブラウザのプライマリ オカレンスの一覧には、DSubCable などのハーネス アセンブリのファイル名が表示されます。セカンダリ オカレンスの一覧には、DSubCable:2のように、ハーネス アセンブリのファイル名とオカレンス番号が表示されます。ハーネス パーツの名前は、ハーネス アセンブリの名前と同じです。
ハーネス アセンブリ オカレンスをアダプティブ化すると、オカレンスをカスタマイズして新しいファイル名を付けることができます。既定では、ハーネス アセンブリの名前は <最上位アセンブリ ファイル名>.Harness<増分番号>.iam です。ハーネス パーツの名前は、ハーネス アセンブリの名前と同じです。
既定では、新しいオカレンスは親アセンブリと同じフォルダに保存されます。(例: Program Files¥Autodesk¥Inventor [バージョン番号]¥Assembly1¥AIP¥Cable & Harness¥)新しいファイルを保存する別の場所を入力したり、参照することもできます。
[アダプティブ化]オプションは、ハーネス アセンブリの非アダプティブ セカンダリ オカレンスに使用できます。オカレンスはハーネス アセンブリのオカレンスである必要があります。また、オカレンスはアクティブなメンバで非アダプティブである必要があります。このオカレンスはテーブルにアダプティブの列を持ち、このメンバのこの列の値は非アダプティブです。
既定では、ハーネス アセンブリは プライマリ オカレンス で、アダプティブであり、ケーブル＆ハーネス環境で編集できます。ハーネス アセンブリをコピーして配置すると、コピーはセカンダリ オカレンスになり、元のオカレンスに従属します。非アダプティブであるため、ケーブル＆ハーネス環境では編集できません。セカンダリ オカレンスに[アダプティブ化]コマンドを使用すると、ハーネス アセンブリとハーネス パーツは本質的に新しいプライマリ オカレンスに変更されます。このプライマリ オカレンスは元のオカレンスとは独立で、ケーブル＆ハーネス環境で編集できます。新しいハーネス オカレンスの名前を変更すると、ハーネス パーツの名前も自動的に変更されます。
各アセンブリは、プライマリ オカレンスがそれぞれ別のハーネス アセンブリ ファイルを参照している限り、いくつでもプライマリ オカレンスを持つことができます。ただし、ハーネス アセンブリについては、1 つのアセンブリ内での 1 つのプライマリ オカレンスになることができます。
設定内のハーネス アセンブリで[アダプティブ化]を使用すると、ハーネスがコピーされ、セカンダリの非アダプティブ オカレンスがアダプティブ プライマリ オカレンスに置き換えられます。また、アセンブリ外部の拘束を含むカスタム拘束がすべて、再接続されます。再利用の作業手順で[アダプティブ化]を使用すると、カスタム拘束を除いて同じことが起こります。カスタム拘束は再接続されず、省略されます。