設定と再利用

ケーブル&ハーネスは、他のコンポーネントと同様に、設定を使用します。通常のアセンブリを iAssembly ファクトリに変換すると、最上位レベルの直下にあるプライマリ ハーネス アセンブリのオカレンスはすべてテーブルに追加され、オカレンスごとに 1 列が作成されます。これらのハーネス アセンブリは、最初の設定にアダプティブなままです。

新しい設定行を追加すると、新しい設定に対して非アダプティブ ハーネス アセンブリが自動的に作成されます。各行は iAssembly ファクトリのメンバで、選択した設定のハーネス アセンブリ オカレンスについて交換できます。設定の変更時には、非アダプティブ ハーネス アセンブリは更新されません。

各設定に対して、使用するハーネス アセンブリのバージョンを指定したり、ハーネス アセンブリを一意にする必要があるかどうかを指定できます。ハーネス アセンブリを一意にする必要がある場合は、特定の設定に応答するように、ハーネス アセンブリに対して[アダプティブ化]を使用します。これにより、Autodesk Inventor で 相互交換可能なセット の定義が可能になります。iComponent の相互交換可能なセットは、各設定で使用するハーネス アセンブリを追跡するために使用されます。各メンバは任意の数の設定で再利用できます。ただし、変更に対してアダプティブ化し、反応する設定は 1 つだけであることに注意してください。

たとえば、iAssembly にプライマリ ハーネス アセンブリのオカレンスが 1 つあり、かつ iAssembly テーブルにメンバが 2 つある場合、既定ではハーネス アセンブリ オカレンスは最初のメンバにアダプティブになります。2 番目のメンバでは、非アダプティブになります。このハーネスを 2 番目のメンバの変更に対応させるには、2 番目のメンバの非アダプティブ オカレンスで[アダプティブ化]を使用します。テーブル上で対象のハーネス アセンブリを選択し、ドロップダウン メニューで[アダプティブ化]を選択すると、アダプティブなハーネス アセンブリとして定義されます。

注: [アダプティブ化]を使用すると、オカレンスに対する動作を元に戻すことはできなくなります。

詳細は、次の項目を参照してください。

設定に[アダプティブ化]を使用できる場合

設定を行っているときは、最上位アセンブリが iAssembly である場合、およびオカレンスが、最上位アセンブリのテーブルの列を持つ場合に、ハーネス アセンブリ オカレンスに[アダプティブ化]を使用できます。

ハーネス オカレンスのアダプティブ化の結果

ハーネス アセンブリのセカンダリ オカレンスをアダプティブ化すると、次の 3 つのことが起こります。

  1. ハーネス アセンブリ全体がコピーされます。
  2. ハーネス アセンブリのセカンダリ オカレンスが、新しいアセンブリに置き換えられます。新しいアセンブリは、アダプティブなプライマリ オカレンスです。カスタム拘束がすべて、再接続されます。
  3. 新規アセンブリが、ハーネス アセンブリ オカレンスの相互交換可能なセットに追加され、現在の設定でアクティブなアセンブリになります。

再利用手順でのアダプティブ化と設定手順でのアダプティブ化の違い

設定のハーネス アセンブリに[アダプティブ化]を使用すると、次のことが起こります。

再使用の作業手順で[アダプティブ化]を使用すると、カスタム拘束を除いて同じことが起こります。カスタム拘束は再接続されず、省略されます。

ハーネス アセンブリ設定の命名規則と格納場所

設定でハーネス アセンブリに[アダプティブ化]を使用する場合、カスタムの場所を指定することはできません。ファイルは、メンバ ファイルと同じフォルダに置かれます。そのフォルダの下には AIP フォルダ、さらにその下には Cable and Harness フォルダが設けられます。

注: ハーネス アセンブリを iAssembly ファクトリに変換すると、各設定には、最上位アセンブリ フォルダの下に特定のサブフォルダがあり、単一のハーネス アセンブリ内と同じファイル構造が含まれます。アセンブリ設定の作業手順では、ハーネス アセンブリは、プロジェクト作業スペース内の対応する設定フォルダ内のファイルと同じファイル名になります。