Autodesk Inventor では、別の関係と矛盾する関係や解決できない関係が検出されます。関係エラーによってジオメトリが破壊されることはありません。関係エラーとは、2 つのコンポーネントを意図したとおりに接続できないということです。エラーが発生すると、Autodesk Inventor から通知されます。
関係に矛盾がある場合や関係を解決できない場合は、エラー メッセージにエラーの内容が示され、エラーに関連するジオメトリがグラフィックス ウィンドウでハイライト表示されます。関係を編集してエラーを解決したり、エラーを受け入れたり、診断ツールを使用して矛盾を解決することができます。ブラウザでは、エラーのある関係に記号が表示され、後で編集することができます。
次に、エラーの記号について説明します。
ヘルプを参照しながらエラーを修復することができます。 - [Design Doctor]をクリックすると、段階的にエラーを解決できます。
エラー修復オプションを使用する場合のヒントが一覧表示されます。 - メッセージ ウィンドウの[ヘルプ]をクリックし、コマンド メッセージ ダイアログ ボックスについての情報を読みます。
エラー状態。 - 関係エラーを無視すると、ブラウザ内では関係にこの記号が表示されます。
適用する関係についての情報を参照できます。 - 複数の問題が発見された場合、必要な操作を検討しながらメッセージの階層を展開したり閉じることができます。
注: 関係エラーと同じ記号がモデリング エラーの表示にも使用されます。エラーがあるためにモデルを解決できないときは、そのエラーを解決しなければなりません。その場合、Design Doctor で示された手順に従ってエラーを解決します。
関係エラーをグラフィックス ウィンドウで表示および編集する
グラフィックス ウィンドウにコンポーネントのエラーを表示するには、[自由移動]、[表示]、または[不具合を表示]を使用します。
コンポーネントを分離するには、[自由移動]を使用します。ゴム バンドはコンポーネントのジョイントを示します。関係およびエラー記号がコンポーネント ボディに表示されます。 
コンポーネントに関係およびエラー記号を表示するには、[表示]を使用します。複数のコンポーネントに関係を表示する場合は、コマンドを選択する前にコンポーネントを選択します。 
関係エラーのあるコンポーネントにエラー記号を表示するには、[不具合を表示]を使用します。モデルに関係エラーがない場合、[不具合を表示]コマンドは使用できません。
関係を省略、省略解除、または削除するには、記号の右クリック メニューを使用します。
ヒント: 
表示から関係およびエラー記号をすべて除去するには、[すべて非表示]を使用します。
表示から関係およびエラー記号をすべて除去するには、[すべて非表示]を使用します。 [ジョイントを作成/編集]エラー オプション
関係の配置中または編集中にエラーが発生すると、[ジョイントを作成/編集]エラー ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスにはエラーを処理する 4 つのオプションがあります。
- [関係を編集]: ダイアログ ボックスが表示され、関係を変更できます。
- [操作をキャンセル]: コマンドをキャンセルします。関係を作成中の場合は、関係が削除されます。関係を編集中の場合は、関係が前の状態に復元されます。
- [関係を受け入れ]: ブラウザで、関係にエラー記号が表示されます。関係はコンポーネントの位置や動作に影響しません。選択が維持されるため、後から編集できます。
- [関係を診断]: [関係矛盾解析]ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには、矛盾の原因となっているコンポーネントの最小セットが一覧表示されます。矛盾は、互いに共存できない関係の最小セットとして表示され、ダイアログ ボックス内で識別することができます。解決策をテストし、矛盾を解決するために、一時的に関係を無効にしたり、コンポーネントの固定状態を変更することができます。また、無効にした関係を削除または省略することができます。
アセンブリおよびグリップ スナップ関係の矛盾
[グリップ スナップ]または[アセンブリ]の使用中に矛盾が発生した場合、[関係管理]ダイアログ ボックスが表示されます。ダイアログ ボックスには、矛盾する関係の一覧が表示されます。
- 関係をクリックしてグラフィックス ウィンドウでハイライト表示します。
- [関係を省略]または[関係を削除]を選択します。
- [OK]をクリックして関係を省略または削除するか、[キャンセル]をクリックして関係を作成せずに終了します。