荷重を適用する

荷重は、シミュレーションに定義する境界条件の 1 つです。次に示すように、さまざまな荷重タイプを適用できます。

操作方法 荷重タイプ [入力] 使用目的
荷重

面、エッジ、および頂点

複数の入力を選択するときは、すべての入力が同じエンティティ タイプである必要があります。

指定した大きさの力を、選択した面、エッジ、頂点のいずれかに加えます。

既定では、次のように力が加えられます。

  • 選択した面に垂直
  • 選択したエッジと平行
  • ダイアログ ボックスの展開セクションで、ベクトル コンポーネントを使用
圧力

指定した大きさの圧力を、選択した面に加えます。

  • 圧力は均一です。
  • 選択した面に垂直に加えられます。
軸受荷重 円柱面

指定した大きさの荷重を、選択した面に加えます。力は主に次のようにかかります。

  • 半径方向(軸受)
  • 接線方向(モーメント)
モーメント 指定した大きさの荷重を軸の周囲、および面に直角に加えます。
慣性荷重

直線的: 面またはエッジ

傾斜角: 面またはエッジ

位置: 頂点

直線加速度、または角速度と指定した大きさの角加速度をモデルに適用します。

[長さ寸法]

荷重が、大きさの値で面に直角に加えられます。正の値は面に適用されます。荷重が選択されたエッジに平行に加えられます。

[反転]は方向を反転します。

[角度寸法]

角速度および指定された大きさの加速度が面に直角に、またはエッジに平行に適用されます。

[反転]は方向を反転します。

[位置]

慣性荷重の代替位置を指定します。位置は、速度と加速度の両方で使用されます。

[重力] 面またはエッジ

指定された大きさの重力を選択した面に垂直、または選択したエッジに平行に適用します。

[反転]は重力方向を反転します。

ベクトル コンポーネントは、重力の大きさと方向を定義します。

オフセット荷重

指定した大きさの力を、選択した面に加えます。

既定では、次のように力が加えられます。

  • 選択した面に垂直
  • 方向を変更するには、[方向反転]をクリックします。
  • 力の位置を指定するには、座標を使用します。

加重を適用するには、次の操作を行います。

  1. [荷重]パネルで、適用する荷重タイプをクリックします。適用可能な荷重のダイアログ ボックスが表示されます。
    注: ブラウザで[荷重]ノード を右クリックし、右クリック メニューから適切な荷重を選択することもできます。
  2. セレクタ コマンドがアクティブになり、グラフィックス領域で入力項目を即座に選択できます。荷重のタイプに基づいて、対応する選択を行います。
  3. 選択項目に荷重が加えられる方向を示す記号が表示されます。荷重の方向を変更するには、(該当する荷重タイプの)展開表示した領域でベクトル コンポーネントを使用して方向を指定します。
  4. ダイアログ ボックスの[詳細]領域にも、荷重の記号設定が表示されます。必要に応じて、記号設定を調整します。
注: 同じタイプの荷重を複数作成するのが適切なときは、荷重条件を定義し、ジオメトリを選択して、[適用]をクリックします。ダイアログ ボックスは開いたままで、次の荷重を作成する準備ができています。シミュレーションで使用できるのはこれらの荷重タイプの 1 つのみなので、慣性荷重と重力には[適用]ボタンは使用できません。

荷重を適用するために面を分割する

多くの適用では、コンポーネント サーフェスの場所が異なると荷重も異なります。その一例は、両端が軸受で支持されている回転軸です。軸の端が軸受荷重に面しているとき、軸の中央部はモーメントの下にあります。

軸などのコンポーネントへ軸受荷重を割り当てるときには、面を分割して軸受が接触する場所を作成することができます。

もう 1 つの例として、公園のベンチに座る 2 人をシミュレーションする荷重の適用が挙げられます。ベンチの上面を分割して、個人の体重を適用できる場所を作成します。