ここまでのメカニズムには損失がありません。これは、動作で、通常は存在する摩擦や減衰などが考慮されないことを意味します。ここでは、使用環境を再現するように摩擦を追加します。
摩擦の追加と、ヨーク ガイド関係の完成
- ブラウザで、Blade set.iam を右クリックし、[フレキシブル]をクリックします。アセンブリを[フレキシブル]に設定すると、そのアセンブリは溶接グループ フォルダに格納されます。アセンブリ内部の拘束が評価され、ヨークとブレード間の拘束によって回転ジョイントが追加されます。
- 先に述べたように、アセンブリにはまだ摩擦がありません。この手順では、角柱状ジョイントに摩擦を付加します。ガイドおよびスコッチ ヨークの角柱状ジョイントを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。
- [自由度 1 (T)]タブをクリックします。
- [ジョイント荷重を編集]コマンド をクリックします。
- [ジョイント荷重を有効にする]をクリックします。
- 乾燥摩擦係数 0.1 を入力し、[OK]をクリックします。
- ここで、クランク アセンブリを基準にスコッチ ヨークを位置決めするには、拘束を追加する必要があります。シミュレーション環境を終了し、[アセンブリ]タブをクリックします。
- ブラウザ ビューを[モデル]に設定し、Blade set.iam ノードを展開します。
- スコッチ ヨーク ノードを展開し、[拘束]コマンドをクリックします。
- ブラウザで、スコッチ ヨーク コンポーネントの下の[作業平面 3]を選択します。
- グラフィックス ウィンドウで、クランクカム アセンブリの一部になっている[ローラ]コンポーネントの円形状エッジを選択します。[点-面]ジョイント追加すると、拘束が反映されます。
- [OK]をクリックして拘束を追加し、ダイアログ ボックスを閉じます。
- ブラウザ ビューを[ダイナミック シミュレーション]に設定します。
結果として生成された点-面ジョイントは、5 つの自由度および 1 つの拘束を持ちます。これで、モデルを過剰拘束することなく、動作の伝達に必要な定義ができました。ダイナミック シミュレーションを実行すると、過剰拘束された条件が検出され、それらの条件の解決に役立ちます。
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