タスク スケジューラは、自動化されたタスクを実行し、Autodesk Inventor LT およびその他のアプリケーション内でバッチ処理プログラムとして機能します。事前定義のタスクのセットが用意されている他、カスタム タスクを作成することができます。
Autodesk Inventor LT タスク スケジューラを使用すると、さまざまなタイプのプログラムによる 1 つまたは複数の時間のかかるタスクを、編成したり定義することができます。[タスク スケジューラ]ウィンドウを閉じると、スケジュールしたタスクは指定した日時に、指定した順番に実行されます。使用可能な物理プロセッサの数に関係なく、マルチ プロセスの設定を使用してバッチ プロセスを実行します。同一のプロセッサで複数の Inventor セッションを実行します。
Autodesk Inventor LT タスク スケジューラには、頻繁に使用するタスクを実行するための事前定義のタスク マネージャが用意されています。事前定義タスク、または実行可能ファイルや COM オブジェクトを使用したタスクをいくつかまとめて設定するには、順次タスク マネージャを使用します。
タスク スケジューラのセッションで最初のタスクを作成すると、ダイアログ ボックスに Microsoft Windows のユーザ名とパスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。ログインすると、作成したタスクの所有者になります。
タスク マネージャの処理
タスク マネージャにはタイプごとにダイアログ ボックスが用意されており、別々のアプリケーションのように実行されます。ダイアログ ボックスでは、タスクを定義し、実行する時間をスケジュールします。ダイアログ ボックスの大きさを変更したり、移動することができます。
複数のタスクを実行する場合は、順次タスク マネージャでタスクを設定します。実行順序を定義し、開始時刻を指定します。順次タスク マネージャで設定したタスクをサブタスクといいます。サブタスクは、先行するサブタスクの出力に依存することができます。
タスクをただちに実行するようにも、後で実行するようにもスケジュールできます。タスク スケジューラが開いていても閉じていても、タスクはスケジュールされた時刻に実行されます。右クリック メニューの[実行]オプションを使用すると、スケジュールが上書きされ、タスクがただちに実行されます。
タスクを実行すると、そのタスクは使用不可の状態になります。タスクを再使用するには、有効状態に戻します。
タスク スケジューラ アプリケーションが実行中の場合は、システム トレイにタスク スケジューラ アイコンが追加されます。
タスク バーのアイコンを右クリックしてメニューを表示すると、コマンドを実行できます。
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[タスク キューを表示] |
タスク スケジューラが開かれ、今日以降にスケジュールされているすべてのタスクが一覧表示されます。 |
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[ログ ファイルを表示] |
現在のタスクについてのログ ファイルが開きます。 |
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[今日のタスク] |
タスク スケジューラが開き、今日実行されたすべてのタスク カテゴリが一覧表示されます。 |
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[タスク スケジューラを開く] |
タスク スケジューラが開きます。 |
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[終了] |
タスク スケジューラがオフになり、システム トレイからタスク スケジューラのアイコンが削除されます。コンピュータを再起動すると、タスク スケジューラが起動してシステム トレイに表示されます。 |
タスク スケジューラを使用したバッチ処理
[複数プロセス]の機能を使用してバッチ処理を実行できます。これはマイグレーションの際に特に便利です。プロセスの数はプロセッサの物理的な数に関係なく指定できます。この機能により、Inventor の複数のセッションが、使用可能なメモリに応じて同じプロセッサ上で実行されます。
バッチ処理は、1 つのタスクとして[タスク スケジューラ]ダイアログ ボックスに一覧表示されます。バッチ処理の実行中には、ダイアログ ボックスに完了した割合(%)が表示されます。これはすべてのプロセスでの合計タスク完了率です。
1 つまたは複数のファイル、フォルダでサポートされている種類のすべてのファイルでタスクを実行できます。次に示す選択オプションがサポートされています。
| タスク タイプ | [ファイル追加] | [フォルダ追加] | |
|---|---|---|---|
| [ファイルをマイグレーション] | X | X | |
| [デザインを更新] | X | X | |
| [パージ] | X | X |
タスクの所有権とアクセス権
現在のセッションで初めてタスクを作成する場合、Windows NT ユーザ名とパスワードを要求するダイアログ ボックスが表示されます。この操作により、タスクの所有者となります。所有者であるユーザか管理者だけが、そのタスクを削除または編集できます。他のユーザは、作成されたタスクを参照することしかできません。
ローカル管理者権限がある場合は、すべてのタスクを編集、削除することができます。書き込み権限を持っていないタスクを編集または削除しようとすると、所有者のログイン名を示したメッセージが表示されます。
タスク スケジューラのログ ファイル
タスクを実行するたびに、タスクの進行状況や発生したエラーを記録するログ ファイルが生成されます。
ログ ファイル情報には、すべてのタスクのタイプに共通な部分と、特定のタスクのタイプに固有の部分があります。