厚肉部分と薄肉部分
成形品において他の領域よりも薄い領域に射出位置を設定した場合は、この薄肉領域が最初に固化する可能性が高くなります。その場合は、厚肉領域にはその固化時に圧力が加えられなくなります。つまり、モデルの厚肉部分は充填不足になって制御不能な収縮が発生し、その結果として反りやヒケが生じる可能性があります。極端な場合は、次のアニメーションで示すように成形品でショート ショットが発生する可能性があります。
充填不足は、ためらい、ヒケ、収縮差、および成形品の反りを引き起こすことがあります。
ヒケとは、射出成形品の表面に生じる 凹 みです。通常、これらの 凹 みは非常に小さいですが、光を屈折させるため、かなり目立ちます。
すべての樹脂は冷却時に収縮します。成形品が金型の全方向および全領域で均一に収縮すれば、反りは発生しません。しかし、成形品の領域間で収縮差がある場合は、反りが発生する可能性があります。
対処法
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射出位置をモデルのあまり薄くない別の場所に移動します。一般に、厚肉部分から薄肉部分の順に射出するのが理想的です。
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射出位置周辺の肉厚を厚くして、この局部領域をメイン厚肉領域にマージし、保圧過程でゲートから厚肉領域に圧力を送るための未固化経路が常に確保されるようにしてください。
ゲートの影響
ゲートを設計する際は、ゲートのサイズに注意する必要があります。問題を防止するために、ゲートのサイズがその周辺領域の肉厚より大きくならないようにしてください。