射出位置はキャビティに流入する樹脂の挙動に影響するため、射出位置は成形品の品質に直接影響します。
樹脂射出位置を検討する目的の 1 つは、キャビティ内のすべてのフロー パスを同時に充填することです。これにより、最初に充填されるフロー パスに沿って過充填が発生するのを防止できます。下図のモデルには、選択可能な射出位置が 3 つあります。この例では、射出位置の選択が流動のバランス調整にどのように有効であるかを示します。
| 1 | 2 | 3 |
|
|
|
樹脂射出位置を使用して、ウェルド ラインおよびエアー トラップの位置を変更し、ためらいやその他の成形の問題を解決できます。上のアニメーションでは、射出位置 1 と 2 は、モデルの右側にウェルド ラインを発生させています。一方、射出位置 3 は、モデルの右下にウェルド ラインを発生させています。状況によっては、複数の射出位置を設定することが必要な場合もあります。フロー リーダーやフロー デフレクターなどの他の方法を使用して、フロー パスのバランス調整に役立てることもできます。