この結果に関して
反り結果では、成形品のこの領域に反りの重大な問題がある可能性が示されています。収縮が原因の面外変位量は、指定された最大基準変位量(NMD)値に近いか、この値を超えています。
対処法
収縮が原因で、面外変位量が指定された最大基準変位量(NMD)値を超えている場合は、次の方法によって成形品の成形性を向上できます。
注: 配向の影響を低減した後は、ゲート位置や成形品の肉厚などの変更によって、収縮差が元の成形品モデルで見られた収縮差とかなり異なる可能性があります。
- 保圧プロファイルの使用
- 収縮差を低減する必要がある場合、最初に検討すべき方法は保圧プロファイルを使用することです。この方法は成形機の反応時間に依存するため、薄肉の成形品や形状が複雑な成形品の場合は、その効果が低下する可能性があります。
注: 保圧プロファイルを使用した反りの低減方法の利点は、成形品の設計仕様を変更する必要がないことです。
- 成形品肉厚変化の低減
- 成形品に複雑で薄肉形状がある場合、充填が困難になり、充填を完了するのに高い射出圧力が必要です。射出圧力を変更できない場合は、成形品形状の変更が必要になることがあります。
- 金型インサートの使用
- 収縮差を低減するための最後の方法は、金型インサートを使用して、冷却速度の変動に起因する収縮差を小さくすることです。
注: 金型インサート解析は Autodesk Simulation Moldflow Insight のみで実行できます。