割れのトラブルシューティング

割れは、成形品の破断、寿命の短縮、および外観不良の原因となることがあります。

割れは、生産後数日または数週間経ってから発生する場合があります。そのため、生産前に割れの潜在的な問題を検出して解決します。

原因

• 高い残留応力。割れは、内部せん断応力が成形品に凍結されて発生する。

• ウェルド ライン強度の低下充填過程で、2 つ以上のフロー パスが合流したときに、構造的なぜい弱部分や外観不良が発生することがある。

• 収縮差配向、保圧、および冷却の差異が収縮差を引き起した結果、高い内部応力レベルの凍結が発生する。

対策

• 残留応力の最小化。ラム速度をプログラムで調整するか、または肉厚を厚くして、流動誘起応力を低減する。使用材料の推奨最大せん断応力値を確認する(Autodesk Simulation Moldflow materials 材料データベースに記録されている)。

• 収縮差の最小化

ある問題を解決すると、射出成形プロセス上の別の問題を引き起こすことがよくあります。このため、金型設計仕様を総合的に考慮して対策を行なう必要があります。

注: 上記のような変更は、ライセンスのある Autodesk Simulation Moldflow Adviser または Autodesk Simulation Moldflow Insight 製品を使用した場合にのみ実行可能です。