キャビティ表面の温度分布を均一にするには、冷却管とキャビティ間の距離を離して配置します。
これにより射出中のキャビティ表面の温度上昇も高くなります。その結果、成形品の歪低減と機械的特性向上という利点が得られ、そしてわずかながら、金型充填の面でも良好な結果が期待できます。
冷却管とキャビティとの距離を短くすると、除熱が急速に進むので成形サイクルは短縮できますが、キャビティの表面温度にばらつきが生じ、成形品の品質低下を招くことがあります。一般的な設計のガイドラインとして、キャビティから、冷却管直径の 2~2.5 倍の距離に冷却管を配置します。下図は、適切な冷却管の配置によって金型表面温度が均一化されていることを示しています。