加圧ガス (一般に窒素) の射出は、ガス制御装置を使用することで、ガスを圧縮し、溶融樹脂にガスを注入して実現します。
ガス射出に使用する 2 つの主な制御方法は、体積制御と圧力制御です。
ガスアシスト充填+保圧解析のガス射出過程は充填過程に不可欠な部分で、キャビティへ直接射出するガス射出位置、または、樹脂射出位置(つまり成形機ノズルまたはランナー)を使用するガス射出位置を 1 つまたは複数指定できます。
ガス射出の開始は、樹脂射出の終了時間から独立しており、樹脂射出終了とガス射出開始の間の滞留時間を取り込むことができます。ガス射出圧力は、最大 70 MPa まで設定でき、最大 100 ステップまで設定できます。
事前設定したガス体積を射出し、保圧過程でガス圧力は低下していきます。体積制御の場合は、設定圧力に対して、初期ガス量は特定の体積に固定されています。ガス圧縮ラムを使用して、ガスを溶融樹脂に注入します。ガスが樹脂内に浸入し保圧過程で保持されると、ガス圧力は低下していきます。
保持(冷却)過程の間、ガスは樹脂への圧力を保持すると同時に、固化中の樹脂を保圧 (圧縮) して、体積収縮を補います。または、ガス圧力は外側の樹脂層を金型壁面に押し付け、良好な熱接触を保つことで、冷却時間を最小にすることができます。
射出サイクル中、ガス圧力を多段またはプロファイル制御することが可能です。圧力制御の場合、射出サイクル中に制御されるのは、ガス体積ではなくガス圧力です。この制御は、ガス圧力がガス/樹脂のフロー フロントの進行速度に影響を与えるという仮定に基づいています。ガス圧力は射出および保圧のどちらの過程でも、を多段またはプロファイル制御することが可能です。