ガス入口は、圧縮ガスをキャビティに射出する位置です。
このソフトウェアでは、ガス射出過程は充填過程に不可欠な部分で、キャビティへ直接射出するガス入口、または、樹脂射出位置 (つまり成形機ノズルまたはランナー) を使用するガス入口を複数指定できます。
ガスは、溶融樹脂と同様に常に圧力が最も低い点に向かって流れます。そのため、ガスがガス チャンネルから流出することなく、またガス チャンネルの末端が最低圧力領域になるように、ガス入口を選択します。
次はガス入口をモデルに設定する際の重要な検討事項です。
すべての溶融樹脂流動解析と同様に、1 つの領域での形状の変化により、他の領域の流動特性は影響を受けます。このことは、ガスアシスト成形では、加圧ガスは最も抵抗の低い流路を探し、樹脂の累積抵抗がガス圧を超えるまで流動するため、より敏感にその影響を受けます。
このため、構成部品の形状の変更は、その他の部品との関連を考慮して実行する必要があります。このような複雑な問題は、コンピュータ支援シミュレーション プロセスでのみ検討が可能です。