LS-DYNA インターフェースにより、Midplane メッシュ モデルおよび主要な材料特性を LS-DYNA 入力ファイルに出力して、LS-DYNA で各種解析を実行できます。
API スクリプト、mpi2dyn.vbs によって、必要な出力ファイルを LS-DYNA で使用可能な形式に自動変換します。
初期応力や材料特性などの反り解析結果の射出成形に固有な分布は、このインターフェースの主要な要素です。これらの分布は、個別の LS-DYNA 入力ファイルに書き込まれます。これには、初期応力分布用の *.sts ファイルと機械的特性分布用の *.mts ファイルが含まれます。
LS-DYNA リリース バージョン 971 (またはそれ以降のバージョン) が、この LS-DYNA インターフェースで動作するのに必要とされます。
LS-DYNA インターフェースは LS-DYNA 入力仕様に応じて、次の 3 種類のデータをこの製品から LS-DYNA に渡します。3 種類のデータは、以下のとおりです。
他の種類のデータには制御パラメータ セットがあります。LS-DYNA インターフェースでは、制御パラメータは反り成形品の形状予測用のデフォルト セットにグループ分けされます。しかし、制御パラメータは状況と解析の困難さのレベルに応じて異なるため、ユーザーはデフォルト デフォルト オプションを変更できます。
現在のスタディの LS-DYNA オプションを表示または変更するには、充填+保圧を含む解析順序を選択していることを確認します。[次へ]を 1 回または複数回クリックし、ウィザードの[充填+保圧設定]ページにナビゲートします。[アドバンス オプション]をクリックし、[ソルバー パラメータ]グループの[編集]をクリックし、[インターフェース] (タブ)をクリックした後、[LS-DYNA オプション]をクリックします。
をクリックします。必要に応じて、これらのオプションの詳細に関しては、LS-DYNA のドキュメントを参照してください。既定値に関しては、この[LS-Dyna オプション]ダイアログ ボックスに記載しています。
LS-DYNA では 200 以上の材料モデルが選択可能です。LS-DYNA インターフェースには、熱可塑性樹脂射出成形品の解析に最適であると考えられる 4 つの材料モデル オプションが含まれます。
LS-DYNA には、静解析または準静解析の 2 通りの基本的な解法オプションがあります。一般的に、非充填材料を使用したアプリケーションは静解析で簡単に解析できますが、繊維充填材料を使用したアプリケーションは準静解析が必要な場合があります。ユーザーは、LS-DYNA の準静解析方法に関連する時間範囲およびその他の制御パラメータを把握する必要があります。
デフォルトでは、LS-DYNA インターフェースは、最大 300,000,000 語を含む LS-DYNA 入力ファイルを生成します。しかし、6,000 要素を含む一般的なモデルのインターフェース ファイルは、このデフォルト値を超える場合があり、Windows 32 ビット版で稼動する LS-DYNA ではこのようなモデルを処理できないことがあります。通常、繊維充填材料を使用する 6,000 要素以上のモデルに対しては、LS-DYNA 解析は UNIX または LINUX ワークステーションで実行する必要があります。この場合、[LS-Dyna オプション]ダイアログ ボックスの既定のメモリ値をより高い値に変更するか、ASCII 入力ファイルの *キーワード値を変更することができます。
その他の要素定式化オプションや並列処理オプションに関する詳細に関しては、LS-DYNA のドキュメンテーションを参照してください。
LS-DYNA インターフェースは Windows システムのみで使用可能なのに対して、LS-DYNA アプリケーション自体は UNIX または LINUX システムで実行されることが多いのが実情です。このため、次の手順を実行して、Windows システムで生成したインターフェース ファイルを変換し、UNIX/LINUX システムで使用可能にします。C シェルで、「tr -d '\015' < filename.dyn > tmp」とタイプして、次に「mv tmp filename.dyn」とタイプします。