リスタート ファイルは解析中のシミュレーションの「スナップショット」を提供します。リスタート ファイルは、長時間解析の一時停止や解析の延長をする場合や、システム障害発生時の対応策として使用します。
システム障害発生時に復旧データが利用できる場合、最後にリスタート ファイル セットが書き込まれた時点から解析を再開できます。ディスク領域を節約するために、ソルバーは最新のリスタート ファイル セットのみを保持し、新しい復旧データを書き込む際はそれ以前のリスタート ファイルを上書きします。
リスタート ステップを指定することで、長時間解析の一時停止や分割ができます。次回の解析の開始時には、有効な最新のリスタート ファイルから解析を再開します。
また、リスタート ファイルを使用して、解析順序の延長もできます。たとえば、充填解析でリスタート ファイルを保存すると、充填+保圧解析に延長でき、プロセス設定を変更していない場合、保圧解析を実行するだけで済みます。プロセス設定を変更した場合は、充填解析結果は無効になります。