さらに構造解析(通常、応力解析)をするために、Midplane モデルの充填+保圧および繊維配向解析結果を一部の Abaqus 入力ファイルにエクスポートできます。
Autodesk Simulation Moldflow Insight 解析によって提供される有限要素モデルと結果データを使用し、充填、保圧および繊維配向を含む成形解析からの残留応力結果に基づいて、Abaqus/Standard では収縮および反り解析を実行できます。さらに、Abaqus/Standard では、残留応力の有無にかかわらず、構成部分に対して構造解析を実行できます。
Abaqus へのインターフェース
ソルバー パラメータの[Abaqus オプション]ダイアログ ボックスには、次の 3 つのエクスポート オプションがあります。
- オリジナル Autodesk Simulation Moldflow Insight/Abaqus 6.2 ライセンス保有者用に、ASCII 形式の *.mab ファイルを 1 つ作成。
- オリジナル C-MOLD / Abaqus 6.2 ライセンス保有者用に、*.fem 有限要素モデル ファイル、および残留応力と材料特性情報を含む *.osp ファイルの ASCII ファイルを 2 つ作成。
- Autodesk Simulation Moldflow Insight/Abaqus 6.3 ユーザー用に、残留応力と材料特性情報を含む *.osp ファイルを 1 つ作成。メッシュ モデルを *.pat ファイル形式でエクスポートする必要があります(()をクリックし、[ファイルの種類]ドロップダウン リストで、[Patran ファイル(*.pat)]を選択する)。
注: Autodesk Simulation Moldflow Insight で「~」という文字が含まれる *.osp ファイルが生成された場合は、この文字を削除して名前を変更してください。変更しない場合、Abaqus はファイルをインポートできません。
Abaqus 用の
Autodesk Simulation Moldflow インターフェースでは、インターフェース ファイルを読み込み、次のファイルを生成します。
- Abaqus 入力(.inp)ファイル
- ノード座標、要素トポロジー、およびセクションの定義などのモデルデータが含まれます。等方性材料を使用している場合は、入力ファイルには材料特性データも含まれます。
- 中間 (.shf) ファイル
- 各要素の各レイヤーの薄層材料データが含まれます。(このファイルは、層状の空間的に変化する材料を使用する場合にのみ作成されます。)
- 初期応力 (.str) ファイル
- 初期応力データが含まれます。(Abaqus/ Autodesk Simulation Moldflow の実行時に、ユーザーはこのファイルを省略するように要求して初期応力データを無視できます。)適用する場合は、中間ファイルと初期応力ファイルは、初期ステップで Abaqus/Standard に読み込まれます。
仮定
層状の空間的に変化する材料を使用する場合、Abaqus 用の Autodesk Simulation Moldflow インターフェースは次を仮定します。
等方性材料を使用する場合、Abaqus 用の Autodesk Simulation Moldflow インターフェースは次を仮定します。
- 均質なシェル要素
- .mab ファイルでは、最初の要素の熱機械的特性をモデルのすべての要素で使用する。.osp ファイルでは、1 組の熱機械的特性が提供される。