ボリューム光源を使うと、霧や煙による光の散乱のような効果をシーンで実現できます。この効果を使用するには、各ライトの[スキャッタリング]チェック ボックスをオンにします。[媒質スキャッタリング]前景エフェクトも使用する必要があります(詳細については「前景エフェクト」を参照)。
注: モデルに合わせて、[媒質スキャッタリング]前景エフェクトの[媒質濃度]および[媒質環境光]パラメータを調整する必要がある場合もあります。ボリューム効果が視認できない場合は、[媒質濃度]が小さすぎます。レンダリングされたイメージが真っ白な場合は、[媒質濃度]が大きすぎます。
既定の媒質は均一な白です。濃度シェーダーを任意のソリッド(ラップされない)色シェーダーに設定することにより、均一でない(不均質な)媒質の効果を作成することもできます。使用可能なシェーダーの例としては、[青大理石]や[雲(ソリッド)]があります。この目的専用に作成されたシェーダーとして、[乱気流]シェーダーがあります。
ボリューム光源を使用する際の注意点を以下に示します。
- ボリューム効果を視認するには、光源の[スキャッタリング]パラメータをオンにしておく必要があります。
- 光の当たる媒質の明るさとカラーを定義するには、[媒質濃度]と[媒質色]を使用します。
- 媒質の濃度の変動をシミュレートするには、濃度シェーダーとしてソリッド色シェーダー セットを使用します。
- イメージの影の部分の外側に斑点が見える場合は、[エラー範囲]パラメータを小さくします。
- ボリューム影の部分に斑点が見える場合は、[最小ディテール レベル]パラメータを大きくします。
- プレビューを高速にするには、[エラー範囲]パラメータを大きくし、[最小ディテール レベル]パラメータを小さくします。
- 最善の結果を得るには、[減衰]オプションを[1ユニット以上の距離の2乗に反比例]に設定し、[自動露出]をオンにします。