Autodesk Revit 2014 の新機能および変更された機能の一部には、プロジェクト ファイルおよびファミリ ファイルをアップグレードする必要があるものや、ユーザが把握する必要がある特定の動作が生じるものもあります。
- 配管付属品と設備の損失の規則:
配管付属品または機器の[損失の規則]が[テーブルからの K 係数]に設定されているプロジェクトをアップグレードすると、[損失の規則]が[サポート対象外]と表示されます。プロパティ パレットで、配管付属品または設備を選択して、新しい損失の規則を指定する必要があります。「接続のプロパティ」を参照してください。
- ルックアップ テーブル(CSV ファイル):
既定のルック アップテーブルのフォルダにないルック アップテーブルを使用しているファミリを使用しているプロジェクトをアップグレードすると、size_lookup 関数によって使用されている 1 つまたは複数の CSV ファイルが見つからないことを示す警告が表示されます。不足するファイルの一覧を書き出すには、[書き出し]をクリックします。ファミリに異なる CSV テーブルを使用する他のユーザからのプロジェクトを開くときにも、このダイアログが表示されることがあります。「ルックアップ テーブルを管理する」を参照してください。
- 集計表の文字の書式設定: 既存の文字の書式設定が新しい参照文字のタイプにマッピングされ、割り当てられます。元のプロジェクトのフォント プロパティのそれぞれの一意のセットに対して、新しいタイプが作成され、同じフォント プロパティのセットを共有するすべての要素が当該のタイプに割り当てられます。タイプには、「集計文字 <番号>」のシーケンス パターンを使用して名前が付けられます。「集計表を書式設定する」を参照してください。
- 条件付き書式: 条件付き書式をシートに表示したり、シート ビューから印刷することができるようになりました。プロジェクトをアップグレードする場合、既定ではオフになっています。「集計表を書式設定する」を参照してください。
- 従来のプロジェクトの鉄鋼梁とブレース ファミリ: 梁ジオメトリの配置へのアクセス性を向上するために、新しい[ジオメトリ位置]パラメータで一部の鉄鋼構造フレーム ファミリが更新されました。次のパラメータは削除されました。
- (建設)始点延長
- (建設)終点延長
- (その他)始点延長計算
- (その他)終点延長計算
これらのパラメータは、バージョン 2014 より前に作成されたプロジェクト内には残ります。建設の拡張パラメータや形状ハンドルではなく、新しい[ジオメトリ位置]拡張パラメータを使用することをお勧めします。建設の拡張パラメータは[ジオメトリ位置]拡張パラメータに追加できますが、後の設計プロセス時に混乱が生じる場合があります。
影響を受けるすべてのファミリを手動で更新することで、プロジェクトをクリーンアップすることができます。「アップグレードされたプロジェクトの鉄骨梁とブレース」を参照してください。
- 点群: Autodesk Revit 2014 は、RCP または RCS 形式のインデックス化された点群を必要とする新しい点群エンジンを使用します。リンクされた PCG 形式の点群ファイルを含むモデルでは、推奨されるアップグレード手順を使用して、点群ファイルの基準点の方向を維持しながら、PCG ファイルを新しい形式にインデックス化します。この手順を使用すると、新しいインデックス化点群ファイルはモデルに対して PCG ファイルと同じ場所に保存されます。「リンクされた点群のある Revit モデルをアップグレードする」を参照してください。