コラボレーションと相互運用性

シミュレーションは製品開発プロセスの重要な部分であるため、すべてのシミュレーションの作業を行うために高いレベルのコラボレーションが必要になります。

Simulation CFD 2014 では、強力なコラボレーションと相互運用性のツールとして、Autodesk Vault と Autodesk 360 を導入しています。どちらもシミュレーション データを格納するのに便利ですが、これらはまったく別の用途で使用します。Autodesk Vault は社内のファイアウォール内のデータの管理およびアーカイブに使用し、Autodesk 360 はファイアウォール外のデータの管理および共有に使用します。

Autodesk® Vault のシミュレーションを保護する

Autodesk Vault を使用すると、Simulation CFD デザイン スタディ ファイルを管理できます。すべてのファイルを編成し、容易にアクセスできるように 1 つの場所に保持することができます。ファイルのすべてのバージョンが保管されるため、過去のバージョンをなくしたり、置き換えたりしてしまうことはありません。さらに、ファイルの各バージョンとともにファイル間の従属関係も保管されるため、作業を進めたプロジェクトの運用履歴を確認できます。また、保存されたファイル プロパティによって、検索や取得をすばやく実行できます。

チームを組んで設計を行う場合も、すべてのファイルと関連データがサーバに保管されるため、全ユーザが情報とその履歴にアクセスできます。この場合、チームの各メンバーは一意のログイン名とパスワードを使用します。複数のメンバーが同時に同じファイルを編集することがないように、各メンバーは編集するファイルをチェックアウトする必要があります。そのファイルが Vault に戻されると(チェックイン)、他のメンバーはモデル ファイルのローカル コピーを更新して Vault から最新バージョンを取得します。このようにして、設計チームのすべてのメンバーが共同作業を行うことができます。

Simulation CFD には、デザイン スタディ共有ファイルを保管するための Vault 接続が含まれています。共有ファイルは、デザイン スタディを構成するファイルの圧縮バージョンです。

Simulation CFD の Vault 接続は、ジオメトリ ファイルをアーカイブするように設計されていませんが、Vault アーカイブの CFD 共有ファイルとジオメトリの間の参照リンクを作成することができます。さらに、新しい Simulation CFD デザイン スタディを作成したり、Vault にアーカイブされたジオメトリ ファイルを選択して、既存の Simulation CFD デザインを更新することができます。

Simulation CFD Vault Client を使用するには、Vault がインストールされ、ネットワーク上で実行する必要があります。疑問点がある場合は、CAD マネージャに問い合わせてください。

注: Simulation CFD 2014 は Vault 2014 をサポートしています。

Simulation CFD での Vault の使用方法については、ここをクリックしてください。

Autodesk® 360 を使用してコラボレーションを行う

Autodesk® 360 は、シミュレーション結果、ドキュメント、およびデータを共有するための Web ベースのデータ管理システムです。これを使用すると、時間や場所を問わずシミュレーション データにアクセスできるようになります。社内のデータ管理用に設計されている Vault とは異なり、Autodesk 360 ではどこからでもアクセスすることができます。

Simulation CFD 2014 では Autodesk 360 に直接接続できます。Simulation CFD の Autodesk 360 のツールを使用すると、データが Autodesk 360 にアップロードされる方法をユーザや組織のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。

これらのツールにアクセスするには、[Autodesk 360]タブをクリックします。

現在の Subscription のすべての Simulation CFD ユーザと Simulation CFD 360 ユーザは、Autodesk 360 アカウントを取得できます。このアカウントを取得すると、25 GB の無料ストレージを使用できるようになります。ただし、Autodesk 360 の利点は、そのアクセス性にあります。結果のイメージを Autodesk 360 に投稿すると、後でインターネット アクセスのあるモバイル デバイスを含むすべてのデバイスからアクセスすることができます。結果のイメージの自動アップロードを有効にすると、デザイン スタディを開くことなく、シミュレーションが終わるとすぐに結果をリモートで確認することができます。

Autodesk 360 の接続はデスクトップ製品と 360 バージョンの Simulation CFD に含まれています。Simulation CFD ユーザ インタフェースの右上のログイン プロンプトを使用して Autodesk 360 にサイン インできます。

Autodesk® 360 にサイン インするには

注: データを Autodesk 360 にアップロードするには、Autodesk 360 アカウントを持っている必要があります。http://accounts.autodesk.com/ でログインを確認することができます。
  1. Simulation CFD 360 を起動すると、ログインしていない場合は、Autodesk 360 へのログインを求めるプロンプトが表示されます。
注: Autodesk ID を持っていない場合は、[Autodesk - サイン イン]ダイアログで[Autodesk ID が必要ですか?]をクリックします。
  1. [Autodesk - サイン イン]ダイアログ ボックスで、Autodesk ID、またはアカウントの登録時に使用した電子メール アドレスのいずれかを入力し、サイン インします。
  2. パスワードを入力します。
  3. [サイン イン]をクリックします。

正常にサイン インされると、[サイン イン]ボタンの "サイン イン" の文字がログイン名(または電子メール アドレス)に置き換えられます。

Autodesk® 360 の詳細については、ここをクリックしてください。