自由サーフェス

自由サーフェス モデリング機能を使用すると、ダイナミックに液体と気体の境界面をシミュレートすることができます。この機能は、波、スロッシング、流出などの流れ現象のモデリングに不可欠です。これらは、実際に発生する流れであり、工学の分野で幅広く発生するものです。

自由サーフェスを有効にするには

  1. [実行]ダイアログ ボックスを開きます([設定](タブ) > [シミュレーション](パネル) > [実行])。
  2. [物理的特性]タブで、[自由サーフェス]をクリックします。
  3. [自由サーフェス]ダイアログ ボックスで、[自由サーフェスを有効化]をオンにします。

液体の体積力を定義するには

液体に影響する力を定義する方法には、重力として定義する方法と、外部から与えられた加速度コンポーネントとして定義する方法があります。

液体に対する標高の変更の効果を追加するには、[重力]を使用します。重力の方向を指定するには、[重力]単位ベクトルを指定します。

液体にかかる体積力をシミュレートするには、[加速度]を使用します。たとえば、車体の振動により液体のスロッシングが生じている流体の輸送タンクでは、車体が方向を変えると、液体に加速が生じます。加速度コンポーネントを指定する方法には、一定と時間変化の 2 つがあります。どちらの方法でも単位は mm/s2 です。

加速度の指定方法

時間とともに変化しない加速度をシミュレートするには、[一定]を選択して、値を指定します。

加速度コンポーネントの時間変化を定義するには、[区分直線近似]を選択し、[編集]をクリックします。時間経過による加速度の変化を考慮するために、非定常定義を使用します。輸送中のタンクの例では、正確に液体の物理的な動きを表現することができます。

[加速度曲線エディタ]ダイアログで、[加速度]の値と、対応する[時間]の値を指定します。設計の長さ単位系にかかわらず、加速度の単位は常に mm/s2 で、時間の単位は常に秒です。

自由サーフェスの流れをシミュレートする方法については、ここをクリックしてください。