設計変数

設計変数は、設計最適化を実行中に変更できる数値入力です。 モデルを作成して入力内容を指定するとき、設計変数に関して次のことを実行する必要があります。

  1. 設計変数に合理的な値を入力します。入力された値は設計最適化ダイアログにおいて現在の値として使用されます。したがって、入力された値は、通常の解析がモデルに対して実行される場合に使用されます。
  2. ビーム要素または非線形シェル要素の値を入力中に、フィールドを右クリックして、[設計変数として設定]を選択します。フィールドの横に 記号が表示されます。(変数を削除するには、再度右クリックして、[設計値として削除]を選択します。) 断面ライブラリから選択されるビーム断面の場合、リスト ボックスの選択項目を右クリックして、[設計変数として設定]を選択します。線形プレート要素の場合、[設計変数]列にチェック ボックスが表示され、プレートの厚さが設計変数であることを示します。
    注: 複数のパーツに関する要素定義を同時に入力することができますが、[設計変数として設定]は最初に選択したパーツにのみ設定されます。その他のパーツに設計変数を設定するには、それぞれの[要素定義]画面にアクセスします。(同様に、[要素定義]は 1 つのパーツからコピーし、別のパーツに貼り付けることができますが、入力を設計変数として設定するフラグはコピーされません。)

FEA エディタまたは[結果]環境の[解析] [解析] [最適化]を使用して、[設計最適化]ダイアログにアクセスします。[設計変数]タブには、定義される各設計変数がリストされます。 事前定義された変数が必要ではないと判断される場合には、行または複数行を選択して、[行を削除] ボタンを使用します。

[設計変数]タブの入力内容は次のとおりです。

[変数]:

設計変数として定義されるパーツ番号および変数がリストされます。新しい変数は、上述の通り FEA エディタによってのみ追加できます。

[現在の値]:

設計最適化により、設計変数のセットに対する最適な解法を見つけるための数値的技法が使用されます。ルーチンにより、各設計変数が[現在の値]列の入力値に設定された状態で、検索が開始されます。既定では、この列の値は[設計変数として設定]コマンドが使用されたときに入力された番号です。値はいずれも[設計変数]タブで変更できますが、モデル内の対応する値は更新されません(またその必要もありません)。

[個別]列がアクティブになっている場合、[現在の値]セルにカーソルを置くとセルの右側に 2 つの追加のコントロールが示されます。以前に定義された個別の値のうち 1 つを選択します。 ボタン を使用すると、[個別の設計変数]ダイアログにアクセスできます。寸法で作業する際は、[単一の値]または[増分]フィールドを使用して値を入力した後、[追加]ボタンをクリックします。値は個別の値リストに追加されます。断面ライブラリからビーム断面で作業する際は、ライブラリ、断面タイプ、および使用可能な断面を選択した後、[追加]ボタンをクリックして、選択した断面のリストに反映させます。

注:
    1. 個別の設計変数を使用する際は、最適な設計が次のとおり計算されます。

    2. 反復プロセス時に計量値が設計変数に使用され、最適な結果が見出されます。
    3. 最適な結果に最も近い個別の設計変数が選択されます。
    4. 個別の設計変数を使用する最終反復が実行されます。このため、最適なモデルは個別の値に基づきます。

[下限]:

設計変数の最小値を指定します。

[上限]:

設計変数の最大値を指定します。

[個別]:

アクティブにした場合、ユーザ指定の設計変数の個別の値が、最適化解析の実行時に使用されます。アクティブでない場合は、設計変数は下限から上限までの任意の値になります。

AISC ライブラリからビーム断面を選択した場合などの一部の変数は、設計変数を強制的に個別の値にします。