これまでのセクションでは、通常の解析の設定方法および実行方法について説明してきました。通常の解析の場合、すべての入力値が解析の実行前の時点で既知であるか仮定され、1 つの解析結果が得られます。モデルの既知の特性を入力し、解析を実行します。解析結果に基づいて、入力値を変更して応力を妥当なレベルに下げるか、重量を減少することができます(前者の場合はより大きな安全率、後者の場合はより小さな安全率を取得できます)。妥当な設計に到達するまで、複数回にわたる反復が必要になる場合もあります。
設計最適化は、このような反復法による解析結果の取得プロセスを自動化するスタンドアロン プログラムです。設計最適化では、目標(応力やたわみの最小化など)と拘束(板の厚さや総重量など)に基づいて、反復法を実行して最適な設計を特定します。設計最適化解析の結果は、設計変数が最適値に設定された新しいモデル、(すべての応力解析と同様の)最適化されたモデルの解析結果、および最適化の履歴を表示するグラフです。
設計スタディは、設計最適化解析と似ていますが、グラフのみを作成します。このグラフは、設計変数が変更されるたびに設計目標にどのような影響が生じるかを示します。
このドキュメントの残りの部分では、特に指定がない限り、最適化とスタディの両方の設計最適化について説明します。
設計最適化および設計スタディの機能を次に示します。
解析の一般的な設定方法および実行方法を次に示します。
[解析]
[最適化]を選択して、[設計最適化]ダイアログ ボックスを開きます。
[解析]
[最適化]を選択した場合、設計最適化のインタフェースで使用される単位系はアクティブな表示単位系に基づきます。[設計最適化]ダイアログ ボックスを開いているときに、Autodesk Simulation で表示単位系を変更しても、設計最適化には反映されません。