ビジュアライザ

疲労解析ウィザードのビジュアライザには、解析のどのステップからでもフォームのブラウザ(ツリー表示)でアクセスできます。ビジュアライザには、解析結果が使用できるかどうかに応じて、基本的な FEA モデルまたは疲労解析の結果コンター付きの FEA モデルが表示されます。疲労計算が完了すると、ビジュアライザの既定の表示は、解析結果のコンター表示に設定されます。

ビジュアライザの機能:

疲労解析ウィザードのビジュアライザ フォームは複数の領域で構成されています。

1. ブラウザ(ツリー表示)

ブラウザ フレームには、モデルの構成パーツの一覧および表示特性のステータスが表示されます。解析結果をコンター表示するパーツ(可能な場合)、非表示にするパーツ、またはパーツの基本 FE メッシュのみを表示するパーツを個別に設定できます。

パーツの表示特性を設定するには

  1. パーツの表示設定を変更するには、ブラウザでパーツの見出しをクリックします。パーツがグラフィックス領域でハイライト表示され、ブラウザのアイコンが実線のシアンに変わり、変更対象としてパーツが選択されていることを示します。
  2. ブラウザ ウィンドウ内の任意の場所を右クリックします。右クリック メニューで、次の操作のいずれかを選択します。
    • 表示(現在表示されていないパーツの表示をオンに切り替えます)
    • 非表示(現在表示されているパーツの表示をオフに切り替えます)
    • 色の変更(疲労解析結果が非表示の場合に表示されるパーツの色を選択します)
    • 結果の切り替え(疲労解析結果のコンター表示と基本パーツの色を切り替えます)

2. グラフィックス領域

グラフィックス領域は、FE メッシュおよび結果コンターのメイン表示領域です。現在の表示タイプおよび結果セットがウィンドウの左上に表示されます。

動的表示

FE メッシュおよび結果コンターを画面移動、ズーム、および回転できます。操作は、次に示すマウスとキーボードの組み合わせを使用して行います。

疲労解析ウィザードでは、3 ボタン マウスによる 3D 動的表示を常にサポートしています。モデルの位置を変更して、任意の角度からモデルを表示できます。

グラフィックス領域に表示される次の図を参考にしてください。画面の中心にある仮想の XYZ 軸、および次のように表示される仮想円を念頭に置いて操作します。

X 軸は水平方向であり、Y 軸は垂直方向であり、Z 軸は画面の外部に向いています。

X 軸および Y 軸を中心にした回転(画面の軸)

自由に回転させる

Z 軸を中心にした回転(画面の軸)

X 軸および Y 軸方向に画面移動/移動(画面の軸)

ズーム

上記の操作を組み合わせると、任意の場所にモデルの視点を配置できます。

コンテキスト メニュー

メイン グラフィックス領域で右クリックし、いくつかの表示オプションを含むメニューを表示します。グローバル平面およびアイソメ ビュー オプションに基づいた、いくつかの標準ビューがあります。

さらに、モデルの回転軸[表示]または[非表示]にできます。表示されている場合は、特定の回転平面を表す円の 1 つをクリックしてドラッグし、関連付けられているグローバル軸を中心にビューを回転させます。このツールでは、回転はグローバル X、Y、または Z 軸を中心とする回転のみに制限されます。

結果

結果セットのコンター表示では、ウィンドウの右側にコンター バンドが表示されます。コンター バンドは、結果セットの最小データ値から最大データ値に応じて変化します。次に示すようにカスタマイズできます。

データをサイクル数または Log10 サイクル数で表示することもできます。

3. 結果セット タブ

疲労解析ウィザードの解析タイプ(SN、EN、FSF)ごとに、既定で 2 種類または 3 種類の結果セットが計算されます。寿命を計算する場合は、結果セットに 3 種類の平均応力補正が含まれます。疲労安全率の計算を実行する場合、それらには 2 つの FSF の計算法(定数 R または定数 M)が含まれています。

結果セットを個別に表示するには、メイン グラフィックス ウィンドウの下部にある結果セット タブのいずれか 1 つを選択します。

4. メイン ツールバー

メイン ツールバーは、解析結果が使用できる場合にのみ表示され、ビジュアライザ画面の上部に表示されます。このツールバーは、レポート ツールおよびプロット タイプの設定で使用します。

プロット タイプ

疲労解析ウィザードでは、交通信号プロット(3 色)と標準 10 バンド コンター プロットの 2 種類の結果コンターが表示されます。プロット タイプを切り替えるには、メイン ツールバーの適切なアイコンをクリックします。

交通信号プロットでは、モデル領域の全容を把握できます。領域の疲労解析結果が許容可能である場合は緑色、かろうじて要件を満たしている場合は黄色、許容不可能である場合は赤色で表示されます。ステップ 5 で入力した目標の解析結果を基準にして、解析結果がどのバンドに該当するかが決定されます。

この表示は、特に注意が必要な領域を示すガイドに過ぎません。疲労解析ウィザードによる計算結果が妥当かどうかはユーザが判断します。疲労解析ウィザードにより交通信号プロットが作成されると、ユーザが入力した目標値を下回る解析結果は許容不可能であると見なされ、赤色で表示されます。ユーザが入力した目標値より 1.3 倍大きな解析結果は許容可能であると見なされ、緑色で表示されます。疲労解析ウィザードによる計算結果が赤と緑の間の範囲にある場合は、かろうじて要件を満たしていると見なされ、黄色で表示されます。

レポート

疲労解析ウィザードでは、計算パラメータおよび解析結果を要約したレポートを自動生成できます。レポートにアクセスするには、[レポート]ボタンをクリックします。メイン ツールバーのボタンを使用して、レポートを編集したり保存することができます。

レポートの詳細については、「レポート作成ツール」ページを参照してください。

注意:
ビジュアライザを閉じる場合は、ビジュアライザ ウィンドウの下部にある[OK]ボタンをクリックすることをお勧めします。右上隅の[閉じる]([X])ボタンをクリックすると、疲労解析ウィザード自体が完全に終了します。