オフセット

注: このセクションの情報は、線形構造解析および非線形構造解析に適用されます。

オフセットは、中立軸が実際に配置されている位置にビームを構成する線を描画できない場合にビーム要素に適用します。適切な距離と方向でビームをオフセットして、ビーム特性が適切な中立軸の位置に表示されるようにします。下の図では、ビーム オフセットが適用されたビーム要素がプロセッサによってどのように認識されるかを示しています。

たとえば、ビームをプレートにアタッチして、これらが適切に接続され、ビームとプレートの間で力が伝達されるようにするには、ビーム要素の節点とプレートの節点が一致している必要があります。オフセットを行わない場合、ビームの中立軸はプレートの中立面に配置されることになります。実際には、ビームの中立軸はその位置にありません。このような場合にオフセットを適用し、アセンブリを適切にモデリングします。この例の場合、ビームの半分の高さとプレートの半分の厚さの和に等しいオフセット距離でビームの中立軸を配置する必要があります。

オフセットを適用する

[選択] [選択] [ライン]コマンドを使用して、1 つまたは複数のビーム要素を選択し、表示領域で右クリックした場合、[追加]プルアウト メニューを選択して[ビーム オフセット]コマンドを選択し、オフセットを各ビーム要素に追加できます。このコマンドには、リボンでもアクセスできます([セットアップ] [梁荷重] [梁のオフセット])。

各全体方向におけるオフセットの成分を、[I 節点]および[J節点]セクションで指定します。下部のボタンを使用して、特定の値のオフセットを設定できます。

ヒント: ビーム要素の方向は、[表示] [表示設定] [オブジェクト表示設定] [要素軸]コマンドを使用して表示することができます。いくつかの要素で軸 1 を反転する必要がある場合、要素を選択([選択][選択][ライン])および右クリックして、[ビームの方向][I および J 節点を反転]を選択します。
重要: 非線形構造解析の場合、ビーム オフセットからより高精度の結果を取得するには、[要素定義]ダイアログ ボックスの[高度]タブの[回転剛体移動]オプションをアクティブにする必要があります。