固有値解析(初期応力考慮)

固有値解析(初期応力考慮)のプロセッサは、固有値解析のプロセッサに非常に良く似ています。ただし、前者のプロセッサは、パーツで振動の発生と同時に圧縮または伸張が生じるといった状況に対応できます。バイオリンまたはギターの弦を想像してみてください。ねじを締めたり緩めると、弦の質量や長さは変わりませんが、トーンが変わります。この現象によって音楽は成立します。工学的には、この現象は荷重硬化と呼ばれます。

この解析タイプの 1 つの結果として、一連のリスタート ファイルがあります。線形動的解析タイプでは、衝撃解析(DDAM)、周波数応答解析、ランダム応答解析、応答スペクトル解析、過渡応答解析(モード法)といった、モード法を使用するこれらのファイルが使用されます。したがって、固有値解析をまず最初に実行する必要があります。

注:
  • 固有値解析(初期応力考慮)の結果には変位が含まれますが、この変位はモード形状を可視化する場合のみに使用されます。変位の大きさは、互いに相対的です。固有値解析は不特定の動的荷重による理論的な結果であるため、結果に絶対変位が含まれることはありません。。
  • モーダル解析の実行後、荷重がモデルに適用される振動解析を実行すると、変位結果が物理値になります。