このページでは、「例」: 「定常熱伝導」: 「タンクの温度」で実行されている継続的熱解析について説明します。このページを読む前に、そちらのページの内容を把握しておいてください。
温度分布を取得すると、温度によって生じる膨張を計算できます。一般的な手順は次のとおりです。
インデックス | 圧力 | 加速度/重力 | 回転 | 角加速度 | 境界 | 熱解析 | Voltage |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
3 つの荷重ケースすべて([結果コンター] [荷重ケース オプション]
[次へ])について、フォンミーゼス結果([結果コンター]
[応力]
[フォンミーゼス])と、変位結果([結果コンター]
[変位]
[変位]
[大きさ])を確認します。結果の最大値は次の表のとおりです。
荷重ケース | 条件 | 最大 フォンミーゼス応力 | 最大変位 |
---|---|---|---|
1 | 圧力および重力 | 5600 psi | 0.0249 inch |
2 | 温度および重力 | 21400 psi | 0.0330 inch |
3 | 圧力、温度、重力 | 19600 psi | 0.0334 inch |
非定常熱伝導解析および線形静的応力:
定常熱伝導解析ではなく非定常熱伝導解析が実行されていた場合、線形静的応力を実行する手順は、[節点温度のソース]を選択する点を除き、上述の手順と同じになります。通常、これは[非定常解析]に設定されます。また、線形応力では、応力解析のすべての荷重ケースに対する非定常熱伝導解析からの温度プロファイルが 1 つだけ使用されるため、[時間ステップ]ドロップダウン メニューから使用する時間ステップを表示します。
定常熱伝導解析およびメカニカル イベント シミュレーション(MES):
線形静的応力ではなく、非線形/MES 解析によって熱応力解析を実行する手順にもほとんど違いはありません。違いは次の点です。
応力結果が荷重パスから独立している場合は、定常熱伝導解析よりも非定常熱伝導解析の方が有効な場合があります。
非定常熱伝導解析およびメカニカル イベント シミュレーション(MES):
非線形/MES 応力解析で非定常熱伝導解析の結果を使用する場合の手順は、上述の定常熱伝導解析の場合と同様です。唯一の違いは、荷重曲線に関する点です。上述したとおり、定常熱伝導解析の温度は荷重曲線乗数で乗算され、それによって時間経過に伴う温度変化が定義されます。非定常熱伝導解析には既に時間経過に伴う結果があるので、非定常熱伝導解析の温度は荷重曲線に適用されません。その代わり、非線形/MES では、それぞれの非定常熱伝導解析結果の時間と、応力解析の時間ステップが一致します。応力解析の時間ステップが熱伝達解析の時間と一致しない場合は、温度結果が補間されます。