mr ラベル付き要素は、マテリアル ツリーの 1 つまたは複数のブランチをカスタム レンダリング要素に出力できるようにするレンダリング要素です(1 つのブランチは、マップやシェーダ、そのマップのマップ スロットに割り当てられたマップのようなサブ要素で構成されます)。
この要素を使う場合は、レンダリングするブランチの親として、mr ラベル付き要素シェーダを割り当て、それにラベルを付けてから、同じラベルをレンダリング要素にも使用します。詳細は、次の手順を参照してください。
mr ラベル付き要素を使用するには:
[カラー](Color)シェーダとして割り当てられた[グラデーション](Gradient)マップが含まれている場合があります。こうした[グラデーション](Gradient)マップの 1 つを[チェッカー](Checker)マップとして割り当てることもできますし、その[チェッカー](Checker)マップの 1 つを[ノイズ](Noise)マップとして割り当てることもできます。この手順では、チェック マップとその構成要素となるノイズ マップを要素にレンダリングすると仮定します。 このとき、マテリアル構造は次のようになります。
A&D マテリアル
グラデーション(拡散反射光カラー)
チェック(グラデーション カラー #1)
ノイズ(チェック カラー #1)
[カラー](Color)マップのボタンをクリックして、グラデーショ ン マップの設定を開きます。次に、[グラデーション パラメータ](Gradient Parameters)ロールアウトにある最初のマップ ボタン([カラー #1](Color #1))をクリックして、[チェック](Checker)マップの設定を開きます。 これでマテリアル構造は、次のようになります(新しいマップは斜体文字で表記)。
A&D マテリアル
グラデーション(拡散反射光)
mr Labeled Element シェーダ(グラデーション カラー #1)
チェック(mr Labeled Element シェーダ マップ)
ノイズ(チェック カラー #1)
[レンダリング要素](Render Elements)パネル
[レンダリング要素](Render Elements)ロールアウトを選択し、[追加](Add)をクリックします。[mr ラベル付き要素](mr Labeled Element)の項目をリストから選択します。 自分で設定したカスタム要素がイメージ ファイルにレンダリングされます。
上記の手順で解説した例は、次の図のようになります。左のイメージはフル マテリアルで、グラデーションの内側にチェック、チェックの内側にノイズがあります。右のイメージはラベル付き要素で、チェックの内側にはノイズだけが含まれています。この要素は、グラデーション マップで使用されているチェック マップの一部しかレンダリングしません。

左: フル レンダリング
右: ラベル付き要素

[mr ラベル付き要素シェーダ](mr Labeled Element Shader)
[ラベル](Label)フィールドで指定した要素の名前を入力します。
レンダリングする出力の明るさをスケールします。
このチェック ボックスにチェック マークが付いている場合、サーフェス上の影が出力に含まれます。