コマンドライン レンダリング ツールを使用すると、MAX ファイルのパラメータを手動で操作せずにバッチ レンダリング ジョブを実行できます。[スタート](Start) [ファイル名を指定して実行](Run)ダイアログ ボックスから簡単な、ワンショット レンダリング ジョブをサブミットできます。バッチ ジョブは、MyRender.bat や MyRender.xml のようなテキスト ファイルを使ってレンダリングできます。テキスト ファイルを編集する機能は、このツールの能力向上に貢献しています。バッチ設定をテキスト エディタで開いて編集するだけで、レンダリング パラメータや出力フォーマットをすばやく変更することができます。
コマンドライン レンダリング ツールは、プログラムのインストール フォルダにある 3dsmaxcmd.exe プログラムで提供されます。
単一のワークステーションでレンダリングされたコマンドライン レンダリング ジョブをサブミットしたり、ネットワーク レンダリングの利点を活用して、Backburner ユーティリティで複数のシステム上のジョブを管理することもできます。
バッチ レンダリング ツールでも、コマンドライン レンダリングで使用できる BAT ファイルを手早く作成できます。バッチ レンダリング ツールを使用すると、特定のパラメータ、レンダリング プリセット、またはシーン ステートの自動ロードで、カメラ タスクのキューを作成できます。キューが完成したら、タスクを BAT ファイルに書き出すことができます。このファイルは、¥scenes フォルダに保存されます。
3dsmaxcmd ヘルプ ファイルを表示するには:
3dsmaxcmd.exe ファイルには、コマンド ラインからアクセスできる組み込みのヘルプ システムが含まれています。
スイッチとオプションのリストがウィンドウでスクロールされます。
コマンド ラインのサンプルとその説明のリストを表示するには次のようにします。
3dsmaxcmd.exe ファイルには、コマンドライン レンダリングを行うときに使用したことのある、最も一般的なシナリオの多くを説明したサンプル テキスト文字列の包括的なリストも含まれています。
最も簡単なレンダリングのセットアップ:
最も簡単な形は、シーンと共に格納されているすべての設定を使って、次のようにコマンドをレンダリングすることです。
例: 解像度 800 x 600 で JPG ファイルにレンダリング:
前回シーンをレンダリングしたとき、出力解像度を 320 x 240 に設定して BMP ファイルをレンダリングしたと思います。他の出力設定を使って再度レンダリングすると、迅速かつ効率的にコマンドライン レンダリングが行えます。
“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥3dsmaxcmd” -outputName:“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥renderoutput¥myImage.jpg” -w 800 -h 600 “c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥scenes¥myscene.max”
キーを押します。
コマンド ラインからのネットワーク レンダリング:
お使いのシステムがネットワーク化されていて、他のシステムにアクセスできる場合、ネットワーク レンダリングの利点を活用できます。
“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥3dsmaxcmd” -submit “c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥scenes¥myscene.max”
キーを押します。
例: テキスト ファイルからのレンダリング:
コマンドライン レンダリングを使用すると、一連の一般的なスイッチを設定することができます。[スタート](Start) [ファイル名を指定して実行](Run)から単一のジョブを再レンダリングしたり、BAT ファイルで指定したシーンのグループをレンダリングするためにすばやく再利用できます。任意のテキスト エディタを使ってテキスト ファイルを作成できます。
-bitmapPath=\\mapServer\maps\myMaps -cam=myCamera -width=800 -height=600 -vfb=true -frames=all -force2Sided=true
“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥3dsmaxcmd” @c:¥myrender.txt -o=“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥renderoutput¥myImage.tga” “c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥scenes¥myscene.max”
[OK]をクリックします。
選択した出力ファイル フォーマットやシーンを指定するコマンド ラインとともに好みの設定を含む TXT ファイルを使用すると、レンダリングするたびにファイルを編集することなく、TXT ファイルを柔軟に再利用することができます。testrender.txt や finalrender.txt のように、シーンの開発段階ごとの設定を使っていくつもの TXT ファイルを作成することができます。
例: BAT ファイルからのレンダリング:
バッチ処理でいくつかのシーンをレンダリングする場合、希望する結果を得るために必要なすべてのシーンとスイッチを含む BAT ファイルを作成することができます。テキストファイルのように、任意のテキスト エディタを使って BAT ファイルを作成できます。たとえば、様々な段階で 3 つのシーンがあり、異なる設定を使ってそれぞれをレンダリングするとします。
“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥3dsmaxcmd” -o=“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥renderoutput¥scene1.jpg” -w=320 -h=240 -frame=1-33 “c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥scenes¥scene1.max”
2 番目のシーンはほとんど完成していますが、いくつかのマテリアルの概観をテストし、ビデオ カラーをチェックする必要があります。
“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥3dsmaxcmd” -o=“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥renderoutput¥scene2.jpg” -w=640 -h=480 -force2Sided=true -videoColorCheck=true “c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥scenes¥scene2.max”
3 番目のシーンは完成していて、いつも最終レンダリングに使用している TXT ファイルに保存されている設定を使って、高解像度のイメージをレンダリングしてみたいと思っています。
“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥3dsmaxcmd” @c:¥finalrender.txt -o=“c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥renderoutput¥scene3.jpg” “c:¥program files¥autodesk¥プログラム フォルダ名¥scenes¥scene3.max”