[オート キー](Auto Key)ボタンを使用して、[Shift]+クローンでアニメートできます。ただし、いくつかの制約があります。
[オート キー](Auto Key)ボタンがオンのときは、変換中心が既定値でローカル基点となり、[中心を使用](Use Center)フライアウトが使用できなくなります。他の中心を選択し、[オート キー](Auto Key)をアクティブにすると、中心はローカル基点に戻ります。これは、[Shift]+回転および[Shift]+スケールでは、非ローカルの基点を中心として直接アニメートできないことを意味します。たとえば、この方法では、共通となる中心のまわりに、クローンを円弧や円形状配列に作成することはできません。
非ローカル中心の使用
クローンの対象オブジェクトから離れた場所で中心を使用すると、次のすべてを実行できます。
- ダミー オブジェクトを使用する
- ローカル基点をオフセットする
- 既定値のアニメーションの中心を変更する
中心にダミー オブジェクトを使用
この手順では、ダミー オブジェクトの座標軸が回転やスケールの中心になります。
ダミー オブジェクトを中心に使用するには:
- 回転やスケーリングの中心にダミー オブジェクトを作成します。
- クローンを作成する 1 つまたは複数のオブジェクトをダミー オブジェクトに
リンクします。ダミー オブジェクトが親になります。 - ダミー オブジェクトとそのオブジェクトを選択し、[Shift]+回転または[Shift]+スケールで変換します。
- [Shift]+回転では、ダミーの中心が基点になります。
- [Shift]+スケールでは、ダミーと選択したオブジェクトの両方がダミーの中心に向かってスケールされます。
階層でのダミー オブジェクトの使用についての詳細は、「ダミー オブジェクトの使用」を参照してください。
ローカル基点をオフセット化
この手順では、オブジェクトの基点を回転やスケールの中心に移動します。機能的にはダミー オブジェクトの使用とよく似ています。
ローカル基点をオフセットするには:
- 基点を移動するオブジェクトを選択します。
[階層](Hierarchy)コマンド パネルで、[基点](Pivot)を選択し、次に[基点にのみ影響](Affect Pivot Only)をオンにします。 - オリジナル オブジェクトのローカル基点をシーンの別の場所に移動します。
- [階層](Hierarchy)パネルの[基点にのみ影響](Affect Pivot Only)を再度クリックしてオフにします。
[Shift]+回転または[Shift]+スケールで、オフセットの中心のまわりにアニメートします。この機能は、ローカル中心の既定値の設定に有効です。
既定値を変換中心に変更するには
- [カスタマイズ](Customize)メニュー
[基本設定](Preferences)を選択し、[基本設定](Preference)ダイアログ ボックスの[アニメーション](Animation)パネルをクリックします。 - [アニメート](Animate)領域の[アニメート中はローカル座標の中心](Local Center During Animate)のチェックマークを消します。
これで既定値は変更され、アニメートするときに使用できる変換中心オプションがすべて利用できるようになります。これで、ローカル基点だけでなく、選択した中心または変換座標中心のまわりでアニメートすることができます。
注: 既定値の設定を変更すると、ビューポートに表示される回転が意図したようにアニメートされず、回転と変換を足したような動きになる場合があります。
この手順では、[中心を使用](Use Center)フライアウトの任意の中心で変換をアニメートできるように、3ds Max を設定します。