出力要求を変更する

Simulation Composite Analysis の解依存の状態変数を Patran で表示するには、それらの変数を .op2 ファイルに書き込む必要があります。

状態変数は、バルク データ ファイル内で明示的に要求されている場合のみ出力ファイルに書き込まれます。この要求は、NLSTRESS と NLOUT エントリを使用して実行されます。既定では、事前に選択された出力変数のリストが結果ファイルに書き込まれます。この既定のリストも変更されます。

  1. バルク データ ファイル内で、既定のパラメータ エントリを表す次の行を見つけます。
    PARAM    POST    0
    PARAM   PRTMAXIM YES
    SOL 400 のポストプロセスの結果を Patran に表示するには、上の 2 行を次のように置き換えます。
    $
    PARAM, POST, 1
  2. ここで、バルク データ ファイル内で次の行を見つけます。
       DISPLACEMENT(SORT1,REAL)=ALL
       SPCFORCES(SORT1,REAL)=ALL
       STRESS(SORT1,REAL,VONMISES,BILIN)=ALL

    この 3 行は既定の出力要求です。次のステップでは、既定の出力を置き換え、状態変数の出力の要求を含めます。

  3. 上の 3 行を次のように置き換えます。
       DISP = ALL
       GPFORCE = ALL
       NLSTRESS(PLOT,NLOUT=101) = ALL
    • DISP = ALL は変位の出力を要求します
    • GPFORCE = ALL グリッド ポイントの力の出力を要求します
    • NLSTRESS(PLOT,NLOUT=101) = ALL は、状態変数の特定の出力を要求するために使用される NLOUT エントリを識別します。
  4. NLSTEP エントリの下に次の行を追加します。
    NLOUT, 101,
    , ESV, SV2
    $
    これらの行は、Simulation Composite Analysis の状態変数、SV2 の特定の出力を要求します。 SV2 は複合材料の損傷状態を表します。これは、複合プレートの破損の進行を検査するために使用されます。
  5. 最終ステップでは、ユーザ材料サブルーチンに渡す状態変数の数を定義します。そのためには、NLOUT 定義の下に次の行を追加します。
    UDSESV, , 8
    状態変数の数は問題に応じて異なりますが、通常は 8 以上です。追加の参考情報については「MCT 状態変数の出力を要求」のページを参照してください。

バルク データ ファイルは次のように表示されます。
NASTRAN SYSTEM(444) = 1
NASTRAN SYSTEM(151) = 1
SOL 101
CEND
SUBCASE 1
   NLSTEP = 1
   SPC = 2001
   DISP = ALL
   GPFORCE = ALL
   NLSTRESS(PLOT,NLOUT=101) = ALL
BEGIN BULK
$
PARAM, POST, 1
$
NLSTEP, 1, 1.0
 , GENERAL, 1000,
 , FIXED, 100,
 , MECH, PV, , 0.005
$
NLOUT, 101,
, ESV, SV2
$
UDSESV, , 8