出力データベースファイルに保存されている Simulation Composite Analysis から状態変数出力を表示します。
粘性材料の 9 つすべての状態変数の定義については、『Simulation Composite Analysis ユーザ ガイド』の「付録 D」を参照してください。
状態変数 SDV1 は Simulation Composite Analysis 粘性材料を使用する粘性要素の各積分点での損傷状態を表します。この値は 0 ~ 26 の整数です。値 0 は損傷が開始していないことを意味します。値 26 は損傷が積分点で完全に進展し、その剛性が減少して 0 になったことを意味します。10 などの中間の値は、損傷が開始し、要素の剛性が部分的に減少していることを意味します。
を使用して行うことができます。
状態変数 SDV2 は各積分点での破損インデックスを表します。0 ~ 1 の間の値をとることができるのは連続変数です。値 0 は、積分点における応力がない(または通常の圧縮応力しかない)ことを示します。値 1 は、破損開始基準が満たされており、損傷の進展プロセス(剛性減少)が積分点において開始したことを示します。たとえば 0.50 などの中間値は、破損開始基準の 50% が満たされていることを意味します。
もう 1 つの役に立つ状態変数は SDV6 です。これは、損傷変数(D)と呼ばれます。SDV6 は 0 ~ 1 の間の連続変数で、積分点でどれだけの損傷が発生したかを示します。値 0 は、元の(完全な)剛性を持つ損傷のない積分点に対応します。値 1 は完全に劣化した(剛性 0)の積分点に対応します。
まとめると、SDV2 は積分点が破損の開始にどのくらい近いかを示す「破損前」の測定値、SDV6 は積分点が破損開始後に完全な剛性減少にどのくらい近いかを示す「破損後」の測定値と考えることができます。