解析が完了したので、ここからは、解析結果の表示と解釈について説明します。
進行性疲労シミュレーション結果の表示は、従来の Simulation Composite Analysis 静的進行性破損解析結果の表示に非常に類似しています。解依存の状態変数の意味は疲労解析に対して変更され、新しい意味は実行した解析に付属の .mct ファイルで指定されます。各解析に依存する変数の詳細については、『Simulation Composite Analysis ユーザ ガイド』の「進行性疲労解析の結果」のセクションおよび「付録 C」を参照してください。
この問題で最も興味があるのは、疲労解析の破損サイクルを表す SDV2 です。
- ジョブが完了したら、[Results] タブに切り替えます。 [Output Databases]をクリックし、ASCA_Tutorial_5_xs.odb を開きます。ビューポートには変形していないプレートが表示されます。
- メイン ツールバーからを選択(または[Common Options]ボタンをクリック)し、[Deformation Scale Factor]フィールドに値 1 を入力することで、変形のスケール係数を調整します。[OK]をクリックします。
- を選択します。
- [Envelope]ラジオ ボタンを選択し、[Min value]基準を指定します。 [OK]をクリックします。
- 複合プレートの損傷の状態を表示するには、[Field Output]ダイアログ メニューから[SDV1]を選択します。 疲労解析ステップの増分値 16 で、プレートが完全に破損していることがわかります。
- ここで SDV2 に切り替え、この損傷が発生するために必要な最小の破損サイクルを表示します。 プレートは次のように表示されます。
SDV2 プロットは、各要素の破損までのサイクル数を示しています。また、モデルの破損していない領域に対する節点変位と破損サイクルを使用して、以下に示すようにグローバルの構造破損サイクルのプロットを作成することもできます。
注: 約 4.8E+06 サイクルで、この試験用断片は著しく変形し始め、構造が壊滅的に破損したことを示します。