AliasAlToJt

用途

AlToJt は、Alias Wire ファイルを JT フォーマット ファイルに変換します。

説明

AlToJt [オプション] -i<入力の Wire ファイル> -o<出力の Jt ファイル> -f <scm ファイル>  
-h オンライン ヘルプを出力して終了します
-f <scm> Alias User Option scm ファイルの名前を指定します(以下を参照)
-g 単一の DirectModel(.jt) ファイル内で Wire ファイルを変換します
-l Alias/DirectModel 変換メッセージが含まれたログファイル(拡張子 .alias2jt)を作成します
-p シーングラフのインデント付き表現が含まれたファイル(拡張子.sg)を作成します
-ta 正確なテッセレータを使用して、すべての Alias サーフェス ジオメトリをテッセレーションします
-to 高速なテッセレータを使用して、すべての Alias サーフェス ジオメトリをテッセレーションします
-tl# Alias テッセレーション LOD の数を設定します。# は 1 ~ 3 の範囲である必要があります(既定値 = 1)
-t <tol> Alias の正確なテッセレータまたは高速なテッセレータに対する LOD 0 の許容値を設定します(cm、既定値 = 0.1)
-t1t<tol> Alias の正確なテッセレータまたは高速なテッセレータに対する LOD 1 の許容値を設定します(cm、既定値 = 0.25)
-t2t<tol> Alias の正確なテッセレータまたは高速なテッセレータに対する LOD 2 の許容値を設定します(cm、既定値 = 1.0)
-wc カーブを出力します
-wi 非表示のエンティティを出力します
-wk カメラを出力する
-wt テンプレートエンティティを出力します
-ws レイヤのシンメトリ(結合)を出力します
-wsu レイヤのシンメトリ(非結合)を出力します
-m0 ジオメトリ タイプを書き出します – ポリゴンのみ
-m1 ジオメトリ タイプを書き出します – ポリゴンおよび Brep
-wx JtkXTBrep の Brep タイプ
-wb JtkBrep の Brep タイプ
-xs シェーダは出力されません
-xt テクスチャは出力されません
-xl ライトは出力されません
-xk カメラは出力されません
-e1g データを第 1 にジオメトリによって整列します
-e1s データを第 1 にシェーダによって整列します(既定)
-e1l データを第 1 にレイヤによって整列します
-e1b データを第 1 に SBD 構造によって整列します
-e2s データを第 2 にシェーダによって整列します。e1g と合わせて使用することはできません
-e2l データを第 2 にレイヤによって整列します。e1g と合わせて使用することはできません
-es データを名前によってソートします。シェーダまたはレイヤによる第 1 または第 2 の整列と合わせて使用できます
-q サーフェスを縫い合わせます
-s <scale> ジオメトリのスケーリング ファクタを指定します(既定値 = 1.0)
-u <image res> 3D (Solid または Environment)テクスチャ変換時に使用されるテクスチャ ファイル イメージの解像度を指定します。有効な解像度は 8~8192 です(既定値 = 128)
テクスチャ ブレンド モード: (下記を参照)
-bmb BLEND モード
-bmd DECAL モード
-bmm MODULATE モード
-bmr REPLACE モード
凡例:  
-i <infile> Alias Wire ファイルを入力として使用するよう指定する。指定しないと、stdin からの入力になる
-o <outfile> 出力の書込み先として JT ファイルを指定する。指定しないと、出力は stdout に書き込まれる

テクスチャ ブレンド モード

テクスチャ ブレンド モードのオプションは、AlToJt コマンド ライン インタフェースを通じてのみ使用できます(オプション ウィンドウに同等の機能はありません)。これらのオプションによって、ファイルの書き出し時に使用するテクスチャ ブレンド モードを指定します。ブレンド モードは、パートのマテリアル カラーとテクスチャ カラーの相互作用を制御します。一度に指定できるのは、4 つのオプションのうち 1 つだけです。上の表を参照してください。

ブレンド モードが指定され、テクスチャがカラー チャンネルにマッピングされると、マテリアルのカラーとテクスチャの両方のプロパティが JT ファイルで使用可能になり、それに応じてブレンド モードが設定されます。ブレンド モードを指定しない場合は、JT ファイル内でブレンドは実行されず、そのパートに対するテクスチャだけが設定されます。

Alias User Option(scm)ファイル

Alias User Option ファイルは、スキーム フォーマットのテキスト設定ファイルです。ローカルでの Alias のインストール先にテンプレートがあります。

Program Files\Autodesk\Alias2010\Scheme\Modeling\dt_jt.v.scm.

これには、すべての設定パラメータとその説明が含まれています。システム管理者はこのファイルを使用して、書き出しパラメータ(オプション)を編集し、コマンド ラインで個々のパラメータではなくファイル名を指定できます。たとえば、

AltoJt.exe -f "r:\directory name\dt_jt.v.scm"

この方法によって、同じコマンド ラインを維持したままパラメータを変更できます。

注: ファイルを編集する場合は、書き込み権限があるフォルダにファイルをコピーして、書き込み可能にする必要があります。

スキーム フォーマットには、次のような単純な編集ルールがあります。

LOD ラベル

テッセレーションの詳細レベル(LOD)を示すラベルは、前述したスキーム設定ファイルを使用して設定できますが、個別のコマンドライン引数として設定することはできません。

設定ファイルを使用しない場合は、次の環境変数を使用してラベルを設定できます。

  • ALIAS_JT_LOD0_LABEL (1 番目の LOD)
  • ALIAS_JT_LOD1_LABEL (2 番目の LOD)
  • ALIAS_JT_LOD2_LABEL (3 番目の LOD)

例: ALIAS_JT_LOD0_LABEL=Fine

使用できる文字は、英字(大文字および小文字)、数字、アンダースコア("_")、およびスペースです。

注: スキーム設定ファイルによって指定されたラベルは、環境変数に優先します。