概要 - ユーザ入力を要求する(VBA/ActiveX)

Document オブジェクトの子オブジェクトである Utility オブジェクトは、ユーザ入力のためのメソッドを定義します。

ユーザ入力のためのメソッドは、AutoCAD コマンド ラインにプロンプトを表示し、さまざまな形式の入力を要求します。この種のユーザ入力は、スクリーン座標、図形の選択、および短い文字列や数の値を対話形式で入力する場合に適しています。アプリケーションで数多くのオプションや値を入力する必要がある場合は、個別にプロンプトから入力するよりも、ダイアログ ボックスを使用する方がよいでしょう。

ユーザ入力のための各メソッドは、AutoCAD コマンド ラインにプロンプトを表示し、要求された入力の形式に応じた値を返します。たとえば、GetString は文字列を返し、GetPoint はバリアント(3 つの倍精度浮動小数点数から成る配列を含む)を返し、GetInteger は整数値を返します。InitializeUserInput メソッドを使用して、ユーザからの入力をさらにコントロールすることもできます。このメソッドでは、NULL 入力([Enter]を押した場合)、ゼロまたは負数の入力、および任意の文字の入力などをコントロールすることができます。

コマンド ラインに自動的にプロンプトを表示させるには、プロンプト文字列の始めにキャリッジ リターン/ラインフィード定数(vbCrLf)を使用してください。