Document オブジェクト(図面)には、AutoCAD ActiveX オートメーションを使用してアクセスできるグラフィカル オブジェクトと グラフィカル オブジェクトが含まれています。
グラフィカル オブジェクト(図形ともいいます)とは、図面を構成する、可視のオブジェクト(線分、円、ラスター イメージなど)のことです。これらのオブジェクトを作成するには、適切な Add<図形の種類> メソッドを使用します。これらのオブジェクトを修正または照会するには、オブジェクト自体のメソッドまたはプロパティを使用します。各グラフィカル オブジェクトには、アプリケーションが AutoCAD の編集コマンドのほとんどを実行できるようにするメソッド(Copy (コピー)、Delete (削除)、Move （移動）、Mirror (鏡像)など)があります。また、拡張データ(xdata)の設定および取得、ハイライト表示および更新、およびオブジェクトの境界ボックスの取得を行うためのメソッドもあります。グラフィカル オブジェクトには、Layer、Linetype、Color、Handle などの一般的なプロパティがあります。また、Center、Radius、Area など、オブジェクトの種類によって異なる固有のプロパティもあります。
非グラフィカル オブジェクトは、Layers、Linetypes、DimStyles、SelectionSets など、図面の一部である可視的でない(単なる情報)オブジェクトです。これらのオブジェクトを作成するには、親である Collection オブジェクトの Add メソッドを使用します。これらのオブジェクトを修正または値を取得するには、非グラフィカル オブジェクト自身のメソッドまたはプロパティを使用します。各非グラフィカル オブジェクトには、用途に応じた固有のメソッドとプロパティがあり、すべての非グラフィカル オブジェクトには、拡張データ(xdata)の設定と検出、およびオブジェクト自身の削除を行うためのメソッドがあります。