Windows® API プロシージャは、ほとんどの Windows アプリケーションで使用可能です。これらのプロシージャを使用することによって、アプリケーションの機能が拡張できます。
Windows API を介して、他のどのプログラムがシステム上にインストールされ実行されているか、システムのどこに情報が存在するか、またシステムの現在のコントロール設定がどうなっているかといった現在のシステムについての情報を得ることができます。またジョイスティック、マルチメディア、およびサウンド コントロールにアクセスすることもできます。しかし、これらのタスクは Windows API が提供する多くの機能のうちのいくつかに過ぎません。
Windows API を使用するには、まずアプリケーションで API を宣言する必要があります。これは、Declare 文で行います。Declare 文には、以下に示すいくつかの情報が必要です。
Declare 文は VBA モジュールのどこにでも配置できます。標準モジュールに配置すると、プロシージャは Private キーワードを使用して適用範囲を制限しない限り、アプリケーション内のどのモジュールでも使用可能です。Declare 文をクラスまたはフォーム モジュールに配置した場合は、プロシージャはそのモジュールでのみ使用可能です。プロシージャが宣言されると、アプリケーション内で他のプロシージャを呼び出す場合と同様に、そのプロシージャを呼び出すことができます。
Declare 文を正しく用いるにはそれなりの知識が要求されます。Declare 文を誤って使用すると、重大な結果を招く可能性があります新しい Declare 文を試す前に、アクティブなアプリケーションの情報を必ず保存するようにしてください。
Declare 文の正しい使用に役立つように、Microsoft では一般的に使用される多くの宣言をリストしたファイルを提供しています。ファイル名は Win32api.txt で、Visual Basic 6 および Microsoft Office に含まれています。このファイルの中から必要なプロシージャを探し、提供されている Declare 文をコードにコピーすることができます。
Microsoft 社の VBA マニュアルには、Declare 文についての詳細情報と使用例が記載されています。Microsoft Windows API Reference が Mircrosoft Developer Network (MSDN) CD サブスクリプションの一部として利用でき、これには Windows API で使用可能なすべてのプロシージャの情報が提供されています。 『Visual Basic Programmer's Guide to the Win32 API』(Dan Appleman 著)も、Visual Basic 6 プログラマ向けのすばらしい参考書となるでしょう。