概要 - 環境設定ファイル(AutoLISP)

AutoCAD は、デバイスとアプリケーションの情報を格納するために、acadxxxx.cfg という名前の環境設定ファイルを使用します。

ファイル名内の xxxx は AutoCAD のリリース番号を表します。このファイルの AppData セクションは、ユーザや開発者がアプリケーションの環境設定情報を保存できるように用意されています。getcfg 関数および setcfg 関数を使用することにより、AutoLISP アプリケーションは AppData セクション内のパラメータ値を調べたり変更することができます。

setcfg 関数には、セクションおよびパラメータを表す 2 つの文字列と、割り当てる値が必要です。値を格納できなかったり、値がパラメータに割り当てられていた場合、setcfg が返す値は nil になります。getcfg 関数には、値を取得するセクションとパラメータが必要で、パラメータが存在する場合は値が返されます。

次のコードは、WallThk という名前のパラメータを含む ArchStuff というセクションを AppData の下に作成します。次に、WallThk に "8" という値を割り当てます。

(setcfg "AppData/ArchStuff/WallThk" "8")
"8"

次のコードは、指定したセクションおよびパラメータに割り当てられた値を返します。

(getcfg "AppData/ArchStuff/WallThk")
"8"
注: Windows レジストリ、または Mac の場合は AutoCAD プロパティ リスト(HKCU.plist および HKLM.plist)ファイルに値を格納することをお勧めします。これは、vl-registry-read および vl-registry-write 関数を使用して行うことができます。