vl-arx-import (AutoLISP)

ObjectARX/ADSRX 関数を独自の名前空間 VLX に読み込みます。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(vl-arx-import ['function | application])
function

タイプ: 文字列

読み込む関数のシンボル名。

application

タイプ: 文字列

関数が読み込まれるアプリケーションの名前。

戻り値

タイプ: nil

既定では、独自の名前空間 VLX アプリケーションは、ObjectARX/ADSRX アプリケーションから、どの関数も読み込みません。vl-arx-import 関数を使用して、関数を ObjectARX/ADSRX アプリケーションから明示的に読み込んでください。

ドキュメント VLX から実行すると、この関数は何も行わずに nil を返します。これは、すべての ADS-DEFUN 関数名が、ドキュメント VLX アプリケーションに自動的に読み込まれているからです。

注意

引数を指定しないと(または nil を指定)、vl-arx-import 関数は、現在のドキュメントの名前空間からすべての関数名を読み込みます。

vl-arx-import 関数の動作を確認するには、次のようにしてください。

  1. 次のコードを Visual LISP エディタにコピーし、ファイルとして保存します。
    (vl-doc-export 'testarx)
    (defun testarx ()
       (princ "This function tests an ObjectARX application ")
       (vl-arx-import 'c:cal)
       (c:cal)
    )
  2. [アプリケーションを作成]を使用して、このコードで VLX を作成します。[アプリケーション オプション]で[独自の名前空間]を選択します。
  3. geomcal.arx をロードします(ロードされていない場合)。
  4. アプリケーションをロードして実行します。

    vl-arx-import 関数の効果を確認するには、コード内の vl-arx-import 関数呼び出しをコメントに変更し、ファイルを保存します。次に、アプリケーションを再作成し、実行します。vl-arx-import 関数呼び出しがなければ、関数 c:cal は見つかりません。

上記の例で、vl-arx-import 関数呼び出しを次のように変更することができます。

(vl-arx-import "geomcal.crx")

これにより、c:cal も含め、geomcal.crx で定義されているすべての関数が読み込まれます。