AutoLISP は、シンボルを使用して関数およびデータが保持されている場所を参照します。
シンボル名は大文字と小文字を区別せず、下記を除く任意の英数字及び特殊記号の組み合わせを使用できます。
シンボル名で使用できない文字 |
|
---|---|
( |
(左括弧) |
) |
(右括弧) |
. |
(ピリオド) |
' |
(アポストロフィ) |
" |
(クォーテーション) |
; |
(セミコロン) |
シンボル名を数字だけで構成することはできません。
厳密に言えば、AutoLISP のアプリケーションは、文字列、実数、整数などのシンボルまたは定数値から成り立っています。混乱を避けるため、このドキュメントでは、組み込み関数やユーザ定義関数などスタティックなデータを格納するシンボル名を、「シンボル」と呼ぶことにします。シンボルの例として、定義済み変数 T や defun 関数があります。
これに対し、プログラム データを格納するシンボル名を、「変数」と呼ぶことにします。次の例では、setq 関数を使用して、"これは文字列です" という文字列値を変数 str1 に 代入しています。
(setq str1 "this is a string") "this is a string"