ssadd (AutoLISP)

選択セットにオブジェクト(図形)を追加、または新しい選択セットを作成します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(ssadd [ename [ss]])
ename

タイプ: ads_name

図形名。

ss

タイプ: ads_name

選択セット。

戻り値

タイプ: ads_name または nil

新しく作成した選択セット、または修正した選択セット。エラーのときは nil

注意

引数を指定しないで呼び出すと、ssadd 関数は空の新しい選択セットを作成します。単一の図形名引数(ename)を指定して呼び出すと、ssadd 関数はその単一の図形を含む新しい選択セットを作成します。図形名と選択セット(ss)を指定して呼び出すと、ssadd 関数は指定された図形を選択セットに追加します。

図形が選択セットに追加されたときは、新しい図形を既存の選択セットに追加し、ss 引数で指定された選択セットを返します。このため、その選択セットが代入されている他の変数にも、追加が反映されます。指定した図形が既に選択セット内に存在する場合は、ssadd 関数の処理を無視し、エラーとはなりません。

変数 e1 に、図面内の最初の図形の名前を代入します。

(setq e1 (entnext))
<Entity name: 1d62d60>

ss に、空の選択セットを代入します。

(setq ss (ssadd))
<Selection set: 2>

次のコマンドは、ss が参照している選択セットに、図形 e1 を追加します。

(ssadd e1 ss)
<Selection set: 2>

e1 の次の図形を取得します。

(setq e2 (entnext e1))
<Entity name: 1d62d68>

図形 e2 を選択セット ss に追加します。

(ssadd e2 ss)
<Selection set: 2>