チュートリアル: AutoLISP ファイルを作成、ロード、開く(AutoLISP)

AutoLISP は翻訳言語であるため、ASCII テキスト ファイルに格納し、ロードし、AutoCAD 内で直接実行することができます。

AutoLISP ファイルの典型的な拡張子は .lsp ですが、ファイル拡張子を .mnl にすることもできます。LSP ファイルと MNL ファイルは、ともにテキスト エディタ(Windows のメモ帳や、Mac OS のテキストエディットなど)で編集することができます。

MNL ファイルは、ユーザ インタフェースのカスタマイズに関連付けられ、同じ名前のカスタマイズ(CUI/CUIx)ファイルがロードされるときに AutoCAD に自動的にロードされます。たとえば acad.mnl は、acad.cuix ファイルがロードされるときに AutoCAD に自動的にロードされます。

AutoLISP (LSP)ファイルを作成する

ここでは、拡張子が .lsp のファイルを作成し、チュートリアル「新しいコマンドを作成し、システム変数を使用する」で定義した C:HELLO 関数を追加する方法を説明します。

Windows
  1. 次のいずれかの操作を行います。
    • (Windows 7) [スタート]ボタン [すべてのプログラム] [アクセサリ] [メモ帳]をクリックします。
    • (Windows 8) [スタート]画面で、note と入力し、[メモ帳]をクリックします。
  2. メモ帳で、[ファイル]メニュー [名前を付けて保存]を選択します。
  3. [名前を付けて保存]ダイアログ ボックスで、[ドキュメント] (または[マイ ドキュメント])フォルダを参照します。ファイルやフォルダ上ではなく空の領域で右クリックし、[新規作成] [フォルダー]を選択します。新しいフォルダの名前として LSP Files と入力し、[Enter]を押します。新しいフォルダ LSP Files をダブルクリックし、これが現在のフォルダとなるようにします。
  4. [ファイル名]テキスト ボックスに、Create-LSP-Tutorial.lsp と入力します。
  5. [ファイルの種類]ドロップダウン リストをクリックし、[すべてのファイル(*.*)]を選択します。
  6. [文字コード]ドロップダウン リストをクリックし、[ANSI]を選択します。[保存]をクリックします。
  7. エディタ領域に、次のように入力します。
    (defun c:hello ( / msg)
      (setq msg (getstring T "\nEnter a message: "))
      (alert msg)
    )
    
    (prompt "\nAutoLISP Tutorial file loaded.")
    (princ) ; Suppress the return value of the prompt function
  8. [ファイル]メニュー [上書き保存]を選択します。
  9. メモ帳を閉じます。
Mac OS
  1. [Finder]で、Mac OS のメニュー バーから[移動]メニュー [アプリケーション]を選択します。
  2. [アプリケーション]ウィンドウで、[テキストエディット]をダブルクリックします。
  3. テキストエディットで、Mac OS のメニュー バーから[テキストエディット]メニュー [環境設定]を選択します。
  4. [環境設定]ダイアログ ボックスの[フォーマット]セクションで、[標準テキスト]をクリックします。[閉じる]ボタンをクリックします。
  5. Mac OS のメニュー バーから[ファイル]メニュー [別名で保存]を選択します。
  6. [名称未設定]ダイアログ ボックスで、[ドキュメント]フォルダを参照し、[新規フォルダ]をクリックします。[新規フォルダ]ダイアログ ボックスで、LSP Files と入力し、[作成]をクリックします。新しいフォルダ LSP Files を選択して、これが現在のフォルダとなるようにします。
  7. [別名で保存]テキスト ボックスに、Create-LSP-Tutorial.lsp と入力します。[保存]をクリックします。
  8. ファイル拡張子 .lsp を使用するように求めるプロンプトが表示されたら、[.LSP を使用]をクリックします。
  9. エディタ領域に、次のように入力します。
    (defun c:hello ( / msg)
      (setq msg (getstring T "\nEnter a message: "))
      (alert msg)
    )
    
    (prompt "\nAutoLISP Tutorial file loaded.")
    (princ) ; Suppress the return value of the prompt function
  10. Mac OS のメニュー バーから[ファイル]メニュー [保存]を選択します。
  11. テキストエディットを閉じます。

AutoLISP (LSP)ファイルをロードする

ここでは、「AutoLISP (LSP)ファイルを作成する」で作成した Create-LSP-Tutorial.lsp ファイルをロードする方法を説明します。

  1. AutoCAD で、次のいずれかの操作を行います。
    • (Windows) リボンの[管理]タブ [アプリケーション]パネル [アプリケーションのロード]をクリックします。
    • (Mac OS) Mac OS のメニュー バーから[ツール] [アプリケーションのロード]をクリックします。
    • コマンド プロンプトに対して、appload と入力します。
  2. [アプリケーションのロード/ロード解除]ダイアログ ボックスで、[ドキュメント] (または[マイ ドキュメント])の LSP Files フォルダまたは Create-LSP-Tutorial.lsp を格納したフォルダを参照します。
  3. [ロード]をクリックします。
  4. [ファイルのロード – セキュリティの問題]ダイアログ ボックスが表示されたら、再度[ロード]をクリックします。
  5. アプリケーション ウィンドウに戻るには、[閉じる]をクリックします。
  6. [コマンド ヒストリ]ウィンドウに次のメッセージが表示されるはずです。

    AutoLISP チュートリアル ファイルがロードされました。

  7. コマンド プロンプトに対して、hello と入力します。
  8. 「メッセージを入力してください」というプロンプトに対して、文字列を入力し、[Enter]を押します。

    メッセージ ボックスに入力した文字列が表示されます。

AutoLISP (LSP)ファイルを開く

ここでは、「AutoLISP (LSP)ファイルを作成する」で作成した Create-LSP-Tutorial.lsp ファイルを開く方法を説明します。

次のいずれかの操作を行います。